3月16日に趣味を生かして、学生の希望者を対象に和菓子教室を開きました。婚約カップルのダヴィドさん、カロリナさんの家に12人が集まり、イチゴ大福とフルーツどら焼きを作りました。とても広くて最新のキッチン、とてもうらやましい環境です。白あんを使ったイチゴ大福は、牛皮が手にくっつきやすいのですが、みんな案外きれいに包あんしてくれました。

 どら焼きはポーランドのパンケーキ「ナレシニキ」に似ているそう。でもダヴィドさんにバーナーで真っ赤に熱くしてもらった焼き印を一枚一枚押していくと、学生たちは興味深そうでした。粒あん、シャンティイに、キウイやイチゴを思い思いにはさんで、デザートの時間。小豆や白あん用の豆は手に入りにくいのですが、あんこや白玉粉などはすべてポーランドで調達できると、ダヴィドさんが話してくれました。そして、翌日はポーランドの代表的料理ピエロギを、カロリナさんが私たち夫婦に教えてくれました。 

 3月9、10日には、ワルシャワの日本大使館広報文化センターで日本語を学ぶ人たちの弁論大会、ポーランド日本語教師会勉強会がありました。日本語教師の会の事務局長は、ウクライナ支援で日本でもおなじみのワルシャワ日本語学校教頭の坂本龍太朗さん。弁論大会でも勉強会でも率先して働いておられました。 弁論大会には高校生1人とワルシャワ日本語学校などからと、国立のワルシャワ大学、コペルニクス大学(トルン)、ヤギェロン大学(クラクフ)、ポズナン大学の日本語専攻の学生15人が参加。さすがにレベルが高く、内容的にもとてもおもしろかったです。(Youtubeで「ポーランド、日本語弁論大会、2024」と検索すれば出てきます)。優勝者には日本往復の航空券が贈られていました。

 勉強会では「生成AIに日本語教師はどう向き合えばいいのか」が大きなテーマ。専攻科のある国立大学では、作文の課題や弁論大会の原稿にもAIを使っていると感じられるものが出てきているそうです。また、ICEAからジェシュフ工科大学に派遣されている小村先生が取り組みを発表され、非常に参考になりました 2日間参加して「ワルシャワはジェロナグーラから遠い」ということを実感しました。列車で5時間半かかりますが、それ以上に日本語、日本人に触れて興味を持つ機会が圧倒的にジェロナグーラでは少ない。だから、私がいる間できる限り、語学だけでなく文化的体験をしてもらいたいなと思いました。

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