4月の報告
昨日は、4月の第2日曜日ジェシェフのフリーマーケット、別名Russian market に出かけた。今回で2度目だ。
月曜日のクラスにクバさんという学生がいて、彼は、甲冑オタク、武器オタクである。
彼はクラスが終わると、彼の車で寮まで送ってくれる、親切な武器オタクだ。
大学の寮から教室までたった5kmだがバスの関係で、クラスの時間に合わせて1時間半前に寮を出る。たまにバスが消えてしまって、来ないときがあるから、念のため1本目のバスが消えても、2本目でもギリギリ間に合うようにする。
教室のすぐ近くまで行くバスは、10番か5番だが、1時間に1本あるかないか。本数の多い19番に乗って、バス停まで、7,8分、バス10分、歩き20分というのが一番確実だ。本数も多いが、消えるバスも多い。これについては、よくバスを使っている人にとっては常識らしいが、車を使っている人は知らないそうだ。
それを知ってか、クバさんは帰りはいつも送ってくれる。一日で雨、雪、雨、雪+風を繰り返す冬の日に外を歩くのは本当に辛い。バスを待っているだけで風邪をひく。
あまりの天候の悪さに、寮の出口で出かける者同士、空を見上げてため息をつきながら、目を見合わせて苦笑いするのはしょっちゅうだ。こんなところに収容所を作るナチスも本当に底意地悪いな、とつくづく感心する。
話がそれたが、その親切なクバさん、子供のころ、よくRussian marketにお父さんと一緒に出掛けたそうだ。戦車のホイールとか、わけのわからない工具とかありとあらゆるものが並んでいて時々掘り出し物があるという。
お父さんは、昔は、工具を探しに行ったそうだが、今は古い時計と、ランプを集めていて、
今でも時々行くのだそうだ。
3月の第2日曜日、晴れたら行こうという約束で、その日、朝、運良く晴れた。軍隊の装備、ガスマスク、サーベル、手榴弾、古いアクセサリー、時計、ランプ、燭台、イコン、陶器、衣類、用途不明の工具、毛皮、書籍、古銭、切手、勲章、馬具、、、などなど。
クバさんはいろいろ説明してくれた。古い鉛筆削りが気に入ったが、買うのを忘れた。
その日は、朝は晴れたが午後から曇ってまた雨になった。
そしてそれから一週間ずっと太陽は出なかった。
そして4月、れんぎょう、雪柳、木蓮、桜の順に一斉に咲き始めた。
昨日4月の第2日曜日。今回は、ポリテクの先生も誘って出かけた。
クバさんは今回も一緒に来てくれた。
私はずらっと並ぶポリッシュサーベルは、レプリカだと思っていた。日本なら銃刀法違反になるから。
”これ、偽物でしょ?“ と剣を抜いてみた。意外と重い。”これ、ステンレス?“と触ってみたら、なんかちゃんと手入れがしてある。クバさんは、あわてて”触らないで、本物だよ。手入れしてあるから、手で触ったら錆びる“と教えてくれた。
重さもあるし、長さも1メートル20センチくらいはある。これは、いくら背が高い人でも普段腰につけていたら邪魔になる。
クバさんはポリッシュサーベルは基本的に騎兵の装備で、馬の腹につけておくもので、今でも使われていると言っていた。
フランスなどのサーベルと比べると湾曲がきつくて長いのが特徴だそうだ。
そして、ポーランドにも銃刀法はあるそうで、本物のサーベルにはすべて番号が刻印されていて、登録制だそうだ。
また、勲章などもいろいろ並んでいて、ポーランドの国章は、日本の八咫烏にそっくりな鷲だ。王冠を被った鷲なのだが、共産党時代は、王冠がないのだそうだ。
ポーランド軍の紋章を手に取ってクバさんが見せてくれた。確かに、頭に王冠がない。
つまり、1945年~1989までのは王冠無しで、王冠被っているのはそれ以前か、それ以後か、、、
日本の八咫烏も確か、自衛隊の紋章に使われている。色は違うが、雰囲気はそっくりだと思う。どっちも鳥のくせにやんちゃそうな雰囲気。
陸上自衛隊中央情報隊
陸上自衛隊中部方面情報隊
今回、フリーマーケットでは、切手のシリーズものと、ティーカップ、小さいグラスを2個買った。
また来月行こうと思う。