6クラスの全授業が6月20日に終わり、ちょっと放心状態です。
最後の授業は、まず漫画に出てきた「別れ」という言葉を教えました。入門クラスも8課のショートフォームを先取りして教え、国際交流基金が制作した漫画を読む練習をしていたのです。「日本人はポーランド出身のショパンが大好きで、彼のエチュードを『別れの曲』と名付けて愛している」と話し、曲を流します。そして、曲を聴きながら、サーティフィケート(修了書)を一人一人渡しました。
すると、どのクラスでもカード、プレゼント、花束の嵐に。ケーキを作ってきた学生もいました。プレゼントも僕がお菓子作りをするのを知ってエプロンや特産のハチミツ、それに手作りのぬいぐるみ、自作の詩集、ボレスワヴィエツの陶器、ワイン、ウオッカまで。口々に「楽しかった、ありがとう」「日本語は難しいけれどおもしろい」「日本に行きます」と言ってくれました。日本語教師として未熟で、どうしたら分かりやすいか、どうしたら楽しんでくれるかと悩む日々でしたが、どうやら一生懸命さだけは受け止めてくれたようです。最後は法被を着て夏祭りタイム。日本語クイズや金魚すくいをして楽しみました。その様子はFacebookをみてください。
1年間の授業を終えて、すべてのクラスを一人でオーガナイズするという、日本の日本語学校ではできなかった経験をすることができて、自分の財産になったと思います。6クラスそれぞれで雰囲気が異なり、苦労した面もあります。特に高校生の入門クラスでは14、5人が3月ごろまで来たり来なかったりし、最後に7人(最終クラスは5人)まで減って、どう授業を組み立てていこうか悩みました。ですが、すべて自分の裁量でできるのだと切り替えて、なんとかやり通すことができました。1人でも多く日本語を続けて勉強してくれることを願っています。