"夏の風景" (Poland ジェシュフ)
週明けの今朝は、雨が降って気温が下がってはいるものの、このところ30度近くにまでなるような、暑い日が続いています。
授業は先月で終了しましたが、初心者クラスの希望があったので、6月に入ってからも、一度だけ、特別授業を行いました。
その後の筆者は、帰国の準備のほか、学生の誘いを受けて、食事に行ったり、イベントに招待を受けたりして過ごしています。
上の写真は、レイタナにある、ジェシュフ大学の図書館です。こちらを訪ねて、数冊の本を寄贈いたしました。先日、お隣りの国ウクライナの首都キエフへ旅行に出かけ、現地の大学を訪問した折に、日本研究の専門の先生からお願いされた本なのです。
先週末には、何人かの初心者クラスの学生やその妹さんやお友達と、以前もこちらのブログでご紹介した鮓レストランへ行きました。学生たちは普段このようなレストランへもなかなか行けないということで(学生には高価なので)、食事や日本の生活全般のようすなどをお話できるよい機会になりました。
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ジェシュフ市内の公共施設のポスターです。無料で参加できるイベントでした。アニメとマンガに関心のある地元の学生を前に、日本でのアニメ・マンガ事情やポーランドの印象、ジェシュフ大学での授業で難しいと感じたことなど、お客さんとの質疑応答を交えながら、お話をさせていただきました。
学生たちは、追試などでまだ忙しいので、あとわずか何日かの滞在で会って話ができそうな時間も少なくなっています。いまは日本に早く帰りたいのと、最後までがんばってくれた良い学生たちともう少し話がしたいのとで、複雑な心境です。
まもなくジェシュフでの生活が終わりますが、筆者の人生にとって、海外での初めての長期滞在であり、それは貴重な体験でした。この現地通信を読んだ若い日本の人たちが、自分でもできるのではないだろうかと、興味を持って、海外での日本語、日本文化普及に挑んでくだされば、昨年の11月から書いてきた筆者にとって、これほどうれしいことはありません。興味や少しでも意欲が湧いた人であれば誰でもできるし、やってみる価値が必ずあると思います。
そのような人たちの中の一人に、今月、ジェシュフでお会いすることができました。ジェシュフの街を実際にあらかじめ見ておきたいということで、次の教師となる後任の方が早くも、この街に立ち寄ってくださったのです。後を引き受けて、一生懸命、がんばってくれることでしょう。
筆者は安心して、この街と別れ、日本に帰ることができます。ありがとうございました。
"Farewell speech"at Macedonia
お別れのスピーチ 2012.5.15
みなさん
時の過ぎるのは早いものです。
わたしは昨年9月末にマケドニアに来て皆さん方と日本語の勉強を始めましたが、今日はレッスンの最後の日となりました。
わずか8か月の短い期間ではありましたがみなさんがたのhospitalityのおかげでUKIMでの生活を楽しく過ごすことができました。学習者の皆さんに心から厚くお礼を申し上げます。
この大学ではじめて日本語が開講され、初代の教師として、皆さん方と一緒に学習することができたことは私にとって大変名誉で光栄なことであり、生涯決して忘れられないよい思い出となるでしょう。
皆さん方はこの8か月間、exoticでむつかしい日本語を勤勉に我慢強く勉強されました。
そのご努力に深い敬意を表します。
日本語を学習する傍ら、日本をよりよく知っていただくために、第2学期からは授業の合間に、日本映画鑑賞会を5回開催しました。ご覧になった5本の作品はいずれもこれまで名作として日本国内はもとより国際的にも高い評価を受けた作品です。時代背景はそれぞれに異なりますが、これらの作品を通じて日本が、日本人が昔から大切にしてきた心(精神文化)や、くらし(生活文化)の一端をご理解いただけたのではないでしょうか。
また私が過ごしたこの期間に接した、この国の四季折々の美しい風景、この国の多様な文化、そうしてなににもましてうれしかった皆さん方の暖かく、やさしい人情などなどは私にとって素晴らしい思い出となっていつまでも残ることでしょう。
若い皆さん方はこれからこの国の発展に尽くすという重大な責務があると思います。あなた方はそのための貴重な人材です。折角学び始めた日本語を大切にしていただき、これからのマケドニアと日本の文化、経済交流の懸け橋として役立てていただくよう願っています。
最後に重ねて皆さん方のご厚情に感謝するとともに、皆さん方およびマケドニアの今後のますますの発展を祈念してお別れの言葉といたします。
Mnogu vi Blagodaram i prijatno!
ワルシャワ「懐庵」で茶道体験
今日は学生と一緒に、ワルシャワまで茶道の体験に日帰り旅行へ行ってきました。
わざわざ茶道のためにワルシャワへ?と思われるかもしれませんが、実はワルシャワには、ヨーロッパでも随一と言われるほどのお茶室があるんです。それはワルシャワ大学の新図書館の中にある「懐庵」というお茶室なんですが、待合の小石に至るまで、すべて日本から材料を運び、日本の職人さんによって建てられたという本格的なお茶室です。そして、こんなふうに体験でお茶室を使わせていただけるのは、ヨーロッパではポーランドくらいなものだと聞きました。
主催はワルシャワ裏千家の協会寸心会です。
お茶室に入れるのは最大11人くらいということだったので、今回は2回に分けてお願いして22人で行きました。(といっても、残念ながら行けなかった学生もたくさんいて、機会があればまたぜひ行きたいと思っています。)
普段はポーランド人のお茶の先生(京都の裏千家で修業をされた、日本語堪能、身のこなしも日本人以上にしとやかでいらっしゃいます)が催してくださるそうなんですが、なんと今日は、日本人のお茶の先生が亭主をつとめてくださいました。実は同じ週にワルシャワ大学で日本週間があり、茶道でうつ病患者を癒すという研究をなさっている茶人の方が、論文発表のためにワルシャワにいらっしゃっていたんです。光栄と感じるとともに、両者とも大変お忙しい中、私たちのためにお茶会を準備していただいたことをありがたく思いました。
お茶会は、ポーランド人の先生のご指導のもと、つくばいで手と口を浄めるところから始めます。
"にじって"お座敷に上がります。敷居や畳のへりを踏まないことは最低マナーとして事前に学生に伝えました。床の間で挨拶をします。掛物は「和敬清寂」。亭主と半東と11人の客、ぎっしりお茶室に入りました。
正座をして姿勢がいいです!でもさすがに最後まで正座を保てた学生はいませんでした・笑。
まずは亭主から一人ひとりの名前と、好きなことなどが聞かれました。その人を知ることで、心をこめたお茶を立てたいというお気遣いです。
お菓子は、日本から取り寄せていただいた(!)、秋らしい、麦こがしと、いちょうの印のみそせんべいです。みそせんべいは軽い触感が学生にとても好評で、日本に行ったら買いたいという学生までいました。
学生はたどたどしくも、「お点前ちょうだいします」、「お先に」「どうぞ」「ご相伴いたします」「どうぞ」という言葉を覚え、所作をこなし、お茶をいただきました。
蒔絵棗と茶杓の拝見もしました。和やかな雰囲気で茶会はすすみ、気が付くと1時間の予定をオーバーしてあっという間に時間が過ぎていたことには皆驚きました。
学生の感想をいくつか紹介します。<※原文は英語>
●とても楽しかったです。お茶は本当においしかったし、お茶を飲むといつも元気になります。お菓子は変わっていましたが、おいしかったです。お茶室の雰囲気もとてもよく、きれいな茶碗や茶道具もすばらしかったです。しかし一番感銘を受けたことは、私自身がとても落ち着けたことです。先生が説明してくださった和敬清寂を感じることができました。お茶室を出たときには、自分の心と精神が浄められて、心配事がどこかへ行ってしまっていることを感じました。
●いろいろな意味でお茶会を楽しみました。一番驚いたことは、お茶会の間、頭の中が鮮明だったことです。ストレスが多い日常とは全くの別世界でした。日本の文化や伝統を知ることは、本当に素晴らしくて、忘れられない貴重な体験でした。
●これまで茶道の催しに参加して、抹茶を飲んだことはありますが、客人として一連のお茶会に参加したのは今回が初めてです。お茶もお菓子もとてもおいしかったです!そしてお茶室の雰囲気はとてもよくて、日本のお茶室にいるような感じがしました。全然緊張することなく、心はとても落ち着いていました。ちゃんとした作法を教えていただけたことや、心のこもったおもてなしに感謝しています。
●お茶会が1時間半も経っていたと気付いた時には驚きました。お茶室で、そんなに時間が経っていたとは気付かなかったからです。だから、お茶会が入念に準備されたものだったんだと気づきました。そんなお茶会に参加できたことをうれしく思うし、あの時の感動は忘れません。
...学生がこんなに茶道や和敬清寂の精神を少しでも理解して、充実した貴重な時間を過ごせたことを本当にうれしく思いました。
Macedonia 共和国Skopjeの大学へ!
第一報:
空港への出迎え、その夜からの宿舎利用などすべて予定通りに運び、翌日には大学のスタッフが携帯電話購入に付き添ってくれた上にスコピエの街を案内してくれました。
7日には学部長と副学部長二人と面談、オリエンテーションのスライド配布資料を渡して日本語コースの説明をしました。3人ともほがらかなスラブ女性で「教育」の話題以外のおしゃべり(マケドニアと日本を比較しながら、歴史、文化、食生活、女性の働き方等々)も堪能。
サポートしてくださる比較文学の先生は火曜日中級クラス、木曜日初級クラス それぞれ1コマというプログラムを組んで教室を手配してくれたのですが、昨日初回授業を行った中級クラスから週2回にしてほしいとの要望があって水曜日にも実施することになりました。明日初級クラス初回授業がありますが、また変動があるかもしれません。
正規の授業ではこのようにフレキシブルな対応は不可能。学生と対話しながら一緒に授業をつくっていけるのはボランティアの特権ですね。最終的にどのような形に落ち着くか、またご報告します。
学部の秘書の方が大変有能かつ親切な方で決め細やかな配慮をしてくださいます。他の教員、スタッフもおしなべてサポーティブ。本当に助かります。
宿舎は古いものの広くて快適。今日ブラインドの修理業者が来て不具合をみてくれたのですが、そのうち1つは修復不可能とのことで上から三分の一くらいの位置でとまったまま。夜は下三分の二にあたる部分はシーツを<貼って>しのぐことになりました。なかなか得難い<楽しい>体験です。
宿舎の外観、室内の様子および窓からの風景を写した写真を添付します。
"Macedonia 共和国・Skopje中間報告"
4月に入りましたが、当地では本格的な春には今一歩というところです。
暖かい日の次に冬のような寒さの日が来たり、昼間暖かくても夜にはぐっと冷え込むといった状態が続いています。4月後半になれば安定するとのこと、あと2~3週間の辛抱です。
宿舎から一番近いスーパーの写真を添付します。このようなスーパーが他にもあってとても便利です。スーパーよりも安くて新鮮な野菜・果物が入手できるフリーマーケットもありますが、マケドニア語がわからないので買い物に少々手間取ります。
先日スコピエの俳句愛好家の団体が主催した日本(東京&京都)の写真展に行ってきました。
日本在住のマケドニア人の作品が展示されたホールでメンバーがそれぞれの俳句を披露。言葉がわからない私にも575のリズムにのって句の「イメージ」が伝わってきました。
知人友人が増えるにつれて、マケドニア(人)への好感度がアップ。日本へのまなざしの「熱さ」「強さ」にも感じいることしきりです。






