2022年12月3日
海外日本語教師として9月下旬にポーランド、ブロツワフに着いて2か月、総てが初めての事ばかりでしたがようやく全体のサイクルが落ち着いてきました。
今年の2月ロシアによるウクライナ軍事侵攻によって 多数の避難民がポーランドに押し寄せて住宅事情などが悪化している等の理由で私の赴任先であるイレニアグーラ校は大学近辺に適切な宿舎が提供できないとして、私はブロツワフ経済大学の本校であるブロツワフ市内の宿舎に落ち着くことになりました。そしてブロツワフから西へ約120キロ、チェコとの国境からわずか20キロという山間地の小都市イレニアグーラに、列車で講義に通うことになりました。

この講義に通う2時間近くの小トリップは 着任当初の10月頃は列車内はピッケルを持った登山客が主で、家族連れや少年キャンプのグループも見られましたが、11月下旬に雪模様になり列車の乗客も心なしか減ってきました。


イレニアグーラ校の日本語クラスは 市民大学講座のような構えで大学のFACEBOOKなどを通して広く公開していて大学生以外の中高生や一般市民の人が多く参加しています。学校の成績や就職といった実利を離れて、また教養として必須というわけでもないのに、「日本が好き」「日本について知りたい」「日本人とコミュニケーションしたい」という純粋な好奇心と知識欲で日本語を勉強しようとする人たちの意欲に驚かされました。
クラスは 自己申告で初級クラスと上級クラスの2クラスに分けました。上級レベルの人のなかには ほとんどN1レベルの人もいるのですが、概ね中上級レベルに焦点を合わせて、授業をしています。また初級クラスには 全く初めて日本語を学びたいという人と、数年それなりに勉強している人とばらつきがあり、全く初めてだけどやりたいというスタータークラスを分けて、3クラスにしたかったという思いがあります。ただ通いの時間的に3クラス開設はできず、初級と言っても多少学習経験がある多数派に寄せて授業しています。
ポーランドの無欲で純粋な参加者を飽きさせずワクワクして継続してもらうには、どんな授業が良いのかと授業内容を考えるのが楽しくもあります。幸い試験をしたり成績をつけたりする必要がないので、教材に合わせてテキストを進めながらも、ネットなど溢れる情報やここ数年一気に進んだインターネット・オープン教育教材を活用して、日本語クラスを楽しんでもらおうと思っています。
10月12日に講座登録と説明会をして、10月22日(土)から週1回の講座が始まりました。初級クラスは11月で『げんきⅠ第1課』を終え12月から『第2課』に入っています。上級クラスは『げんきⅡ第13課』から入り、12月は『第14課』です。
ロシアの軍事行動による欧州のエネルギー価格高騰の問題、コロナ感染症がこの冬どうなるのか、まだまだ予断を許しません。
ブロツワフ中央駅に開設されているウクライナ支援の避難民相談センターは 11月下旬から目立って相談者数が増えました。また私自身、中欧ポーランド ブロツワフでも晩秋の11月下旬にはマイナスから0℃前後になる気温を体験し、欧州が抱えるエネルギー問題の深刻さを実感しています。
