今月は当地の言語状況について報告します。
日本語教室では、基本的に直接法を取っているので日本語となりますが、とはいえ個人レッスンではないこと、ある程度の進捗度を確保すること等から文法説明などでは英語を補助言語として活用します。それは使用しているテキストである「GENKI」が英語で説明されていることとも関係しています。しかしながら生徒の英語レベルは様々で生徒が高校生、大学生なら日本の同年齢の子供たちと同程度で必要最小限の意思疎通は可能ですが込み入った話は難しい状況です。特に、彼らの英語にはポーランド語アクセントがあり、さらにコロナ禍で全員マスク着用のため音がくぐもりやすく、生徒の中に大学の英語教師の方もいて分かりやすい英語を話してくれますが、それは例外で彼らの英語がよく聞き取れない悩みがあります。
しかし、それでも生徒たちは懸命に英語で意思表示をしようとしてくれますが、日常生活となるとそうはいきません。コミュニケーションとして英語は使えません。無論、話す、もしくは話そうとしてくれる人もいますがほとんどが英語を話せないというのが現状です。ワルシャワやブロツワフのような大都市、観光客が多いところでは英語がある程度通用しますが、当地のような地方都市ではスーパーやレストランのみならず駅の窓口でも英語を話す人がいることは期待できません。どうしても必要な時は基本的なポーランドでやりとりするか、重要なことは事前にポーランド語に訳してメモとして渡すか、それともポケトークやグーグル翻訳で対処するしかありません。結局、自分がポーランド語を少しでもマスターするしかないようです。😿

 
