10月にジェシェフに来て、1か月になります。
夕べは、ポーランドのお盆だということで、KoiKoiのマテウシュさんの案内で、市内の2つの墓地を巡ってきました。
夕方6時に待ち合わせて、ジェシェフ工科大学で教えていらっしゃる小村先生と、マテウシュさんのお友達、4人でまず有名な方々のお墓があるという墓地へ。次にジェシェフで一番古いという墓地へ。
墓苑を歩く人たちは墓碑のプレート見ながら歴史を辿る。
パン屋の親方も市長もドイツの貴族も無名の兵士もこれならさびしくない。
 一年に一回人々が消えかけた墓碑の字を指でなぞりながら、昔の話ができるお墓。
墓石に彫られた名前や、生まれた年、亡くなられた年、ルーツはもちろん、職業、どこの大学を出られたなどなど墓石には書かれているらしく、マテウシュさんたちがいろいろ丁寧に説明してくださいました。というより、説明せずにはいられない、といった感じ。
ナチスも共産党もユダヤ人もカチンの森で殺された将校も秘密警察だった人のあだ名まで書いてある。
国境も、思想も、政体も、支配者もくるくる変わるポーランドの歴史の標本を見ているようだ。
みんな一緒に眠っている。不思議なご縁と言えば言えなくもない。信長と明智光秀が、高野山で並んで眠ってるのとるのと同じか?
あそこで眠っている人たちがちょっとうらやましいポーランドのお盆、でした。
KoiKoiのマテウシュさん、ひげのお友達(名前たしか、トメックさん?)すごく楽しかったです。わざわざ寒くて暗い夜に、たぶんあの一面に広がるランタンの景色を私たちに見せたくて、誘ってくださったのでしょう。
ほんとうに、ありがとうございました。
かきもと




 
