新年1週目の新春特別授業として、各クラスとも、妻の書道体験教室と僕が担当する通常クラスに分かれて行いました。というのは書道は時間や道具の関係上、人数が限られるし、まったく興味を示さない人もいたからです。でも参加した学生は真剣そのもの。外国人にありがちな全く形のとれない人は一人もなく、みんな立派な字を書いてくれました。全部で35人が参加しました。
一方、僕のクラスは、やはり1日の地震のことは避けるわけにはいかず、そのときの映像を見せた後、「にげろ」「あぶない」「たすけて」など基本的な言葉を学びました。その後、日本文化クイズ、日本語で数を読ませてビンゴゲーム、罰ゲームとして福笑いをやりました。
福笑いは目や口、鼻、まゆといった日本語を覚えるには最適です。ポーランドにはない遊びのようで、日ごろ静かな高校生たちも、目隠しをした仲間に「もっと右」「そこで止めて」と、大声でうその指示。あとで「ピカソのようだ」と言って大笑いしていました。でも中学生にはちゃんと顔になるように指示を出していて、彼らの優しさを感じました。
一方、1月になって2回にわたり大学のコンピューターがハッキングされ、システムダウンしました。ロシア関連でしょうか。ポーランドでは昨年8月末にサイバー攻撃により、貨物と乗客を乗せた20本以上の列車が停止しました。この妨害工作にロシアが関与していた可能性もあると伝えられています。
年初のシステムダウンは、1月8日からの授業前には復旧していました。でも僕が使っている言語教育棟のプリントシステムは、対応が遅れたのか1週間使えませんでした。1月23日のシステムダウンでは大学のホームページが見られなくなり、2月の試験時期を控え、試験の日程が分からないと学生たちは心配していました。大学職員IDカードをかざせば教室の鍵を受け取れるシステムも使えなくなり、いつもは無人の鍵がかけてある所に人が常駐することで、しのいでいました。3日間で完全に復旧しました。
