冬学期が終わり、約20日間の休暇に入りました。
まず、JLPT受験クラスを担当して気付いたことを書きます。ポーランドにおいては、JLPTの申し込み期間が始まるのが早く、そして短期間であることに注意する必要があります。日本と同じ感覚だと、JLPTのホームページにアクセスした段階で締切という言葉を見ることになります。今までは、受験地がワルシャワだけでしたが、今回からグダンスクも追加されました。そして、なんと人数制限があり、ワルシャワは800人、グダンスクは250人となっています。昨年7月のデータを見ると、ワルシャワで804人が申し込んでいたので、学生には3月3日の0時に申し込むよう念を押しました。受験料は230PLNです。

1月末に学期末テストを実施しました。ビギナークラスでは4技能を測るテストを作成し、スピーキングテストも行いました。質問をくじで6問選び、私の質問に答えるという形式で、質問は10問予め公開し、授業の中でも2度ほど練習しました。(質問の例「週末はよくどこへ行きますか?何をしますか?」)学生達もよく練習していたようで、流暢に回答し、スピーキングテストを受けた学生のうち、一人以外満点でした。トラブル回避のため、スピーキングテストは一応iphoneで録音して、テスト終了後その場で点数を告げましたが、満点を告げた時の学生達の顔が忘れられません。もう、皆さん、大仕事をやり遂げたという笑顔!私と二人きりになった時、ほぼ全員緊張していたので、緊張からの解放もあったのでしょう。「先生ありがとう!」と言って足取り軽く帰っていきました。スピーキングテストを実施して、かなり手応えを感じたので、次回の学期末テストではスピーキングの割合を50%にすることを考えています。

授業が始まって正味3ヶ月経ち、学生との信頼関係が築けてきて、私が学生に期待することを学生達も察知できるようになりました。アドバンスクラスで「ながら」の文型アクティビティにジェスチャーゲームをしたんですが、ちょうど男子学生が欠席していて女子学生だけだったので、皆振り切ったジェスチャーで大笑いしました。「お酒を飲みながら泣きます」のジェスチャーは今思い出しても笑えます。

ビギナークラスで「があります」の文型を導入した授業では、「〇〇さんのカバンの中に、何がありますか?」という質問をして回ったんですが、カバンの中身を全部隠して、皆の目の前でカバンを逆さにし、「何もありません」と答えた学生がいました。すると隣の学生が咄嗟に財布を見せて「(僕の財布の中も)何もありません!」毎授業、学生達は私の質問に色々工夫して答えてくれるし、こういう時はどう表現するのかという質問も活発なので、一つの文型であっても表現の幅が広がって、深い学習ができています。

ブロツワフの街にはおしゃれで長居できるカフェが多く、学生からのおすすめカフェを順番に巡っています。おすすめカフェのほとんどが、古い建物を利用したカフェで、レンガの内部を生かしてセンスよくリフォームしてあり、地震が起きない国だからできるデザインもあり、思わず写真を撮ってしまいます。最近カフェのメニューでよく見るのがホワイトコーヒー。マレーシアの伝統的なコーヒーだとか。苦味や酸味が少ないです。ポーランドのケーキは甘味が強いので、ケーキと一緒に飲むなら普通のコーヒーの方が私は好きです。

今年は暖冬で、日本から持ってきた分厚いセーター2枚とも袖を通さず過ごせそうです。驚いたのは、寒い日にレストランに入ってスープを飲んでも眼鏡が曇らないこと。こちらで一度も眼鏡が曇ったことがありません。困っているのは、睡眠中に体が痒くて起きてしまうこと。二点とも、かっらからの乾燥のせいだと思います。シャワーを浴びたらすぐに体中に保湿クリームを塗るようにしたら、起きる頻度が減りました。

快眠できる春が待ち遠しいです。