本のページをめくるように、突然春がやってきました。
電気を消し忘れて寝ちゃったかなと思い起きると、カーテンの隙間から燦々と陽光が降り注いでいました。ヨーロッパの暗い朝とお別れ、待ち望んだ春が来た!と気分の良い日を送ったのも束の間……花粉症になりました。今年の東京の花粉の飛散量は大量と聞いていたので、ポーランドで優越感に浸っていたのですが、そう甘くはなかったです。今の時期はolsza(ハンノキ)の花粉が飛散しているそうです。薬局へ行くと日本でも販売されているアレグラがあったので、購入服用したところ、よく効いて助かっています。こちらでは誰もマスクをしておらず、学生に「私がマスクをして歩いていたら、ポーランド人はどう思いますか」と聞いたところ、「変な外国人だと思われますよ」と早速習った受身形を使って返してきたので、なかなかやるなと…。変な外国人だと思われたくないので、マスクは諦め、散歩の達人Sさんのおすすめルートもおあずけになっています。

 さて、3月3日11時にJLPTの申し込み受付が始まりました。直前にJLPTクラスのTeamsで、「Are you ready?」と流したところ、サムズアップのマークが次々つき、しばらくして無事申し込み完了のメッセージが全員から届いて、一安心しました。昨年は申し込み受付から3日後にワルシャワ800人の枠が埋まり、締切日を待たずに締め切られました。今回はグダンスク250人の枠が追加されましたが、やはりワルシャワ800人枠が3日後に埋まり締め切ったというお知らせがHPに載りました。ポーランドでのJLPT人気は依然として続いています。

 担当しているJLPTクラスには9名在籍していますが、2名が今月から日本に交換留学、2名が大学院の卒業試験に集中したいから12月のJLPTに延期ということで、今回受験するのは5名です。大学側からワルシャワまでの電車往復切符が5名に支給されることが決まり、学生達は喜んでいました。

 ビギナークラスでは、てFormの習得に注力しています。導入の時に私が間違えて「てFoam」と板書してしまい、「えっ、泡…?」と教室をざわざわさせて始まった授業から2時間過ぎ、習得の個人差が出て来ました。クイズレットでフラッシュカードを作って紹介し、チャンツ方式で私がボイスメモに録音したものを学生に渡し、「毎晩寝る前に聞いてください。よく眠れますよ」と呼びかけました。学生の頑張りに期待します。