2026年7月1日

第8回スコピエ・レポート

聖キリル・メトディウス大学

小山 良夫

  1. スコピエの夏盛り:

-6月も後半に入り、最高気温が30℃を超える日が続き始めました。スコピエの本格的な夏の始まりです。午後になると、エアコンをオンにします。5月に階下の管理人さんがエアコンのクリーニングとチェックをやっておいてくれましたが、いよいよそれが働く時が来ました。そして遂に、6月28日に35℃、29日に36℃と酷暑日になりました。

-川沿いの道をバイクに乗って走ると、これまで雪の帽子を被っていたコソボ・アルバニアとの国境の山々が、いつの間にか黒白のまだらになっていて、最近は残雪の名残も見えなくなってきました。スコピエの夏は大変暑いと聞いていましたが、段々その暑い季節が近づいてくるのを体で感じます。木陰はまだ涼しいですが、直射の太陽の光はじりじりと肌に照り付けるのを感じます。

―アパートの周りは、冬は枯れ木が多い古い住宅街の印象でしたが、夏になると樹木に葉が茂って、アパートの間の自動車道が緑の葉で覆われ、気持ちの良い空間になりました。よく見ると樹々の下にはベンチがたくさん置いてあり、夕方には年取った住民たちがベンチに座って、気持ち良さそうにおしゃべりをしています。

―街中に出ると、日影を巧みに利用して歩道にデッキを広げ、椅子と机を並べたカフェが店を広げています。アイスクリームを売る店がたくさんあり、飲み物も自動販売機こそ見当たらないですが、小さな雑貨屋が飲み物の入った冷蔵庫を管理していて、すぐに水や飲料を買うことができます。

-午後3~4時には皆仕事を終えて、自宅に向かう車が増え、交通渋滞が始まります。家に帰って食事を摂ると、それから夜9~10時まで、長い午後のプライベートな時間です。私が春に開講した一般向け日本語クラスも、この時間帯を利用してきたのですね。

2.日本語の授業の様子:

―大学の夏学期の授業は、既に5月の第4週目で終了しています。5月の最終週は、試験準備の1週間で、そのあと6月初めから2週間半は、なぜか冬学期の追試の試験機関です。そして6月の3週目の半ばから、夏学期の試験が約2週間続いて、それが終ると9月半ばまで約2か月半の夏休み期間となります。

-私の場合、冬学期の追試を受ける予定の学生が、J1に2名、J3に2名いましたが、このうち実際に6月12日に試験を受けたのはJ3の1名だけで、残りの3名のうち2名は、9月の第3回目のチャンスに追試を更に延期しました。(ちなみに学生は、全部で3回試験を受ける権利があるとのこと。不思議な制度です。なお、今回受験しなかった3名のうち1名は、どうも先学期を最後に大学を退学したと聞きます。)

-夏学期の試験を受ける学生は、J2が3名J4が2名いましたが、このうち受験したのは6月18日にJ2が2名、6月19日にJ4が1名で、J2の1名とJ4の1名は、9月の試験へと受験を延期しました。なんだか先生は、追試を通して延々と生徒との関係が続くようで、余りすっきりしません。

ーちなみに、今回冬と夏学期の試験を受けたJ2の2名、J3の1名、J4の1名の計4名は、いづれも合格点を取って、無事単位を取得することができました。

3.日本語教育以外の活動:

-12月以降継続して毎週水曜日に開催している”九路盤囲碁”のクラブ活動は、今月も4回実施し、6月3日は月例のトーナメント大会、6月17日はペア大会を実施しました。各回とも参加者はほぼ安定して来て、それぞれ11人、10人、14人、15人でした。私は6月31日から9月上旬まで一時帰国するため、この間例会には出席できませんが、常連のメンバーが継続して毎週の会合を運営してくれることを期待しています。

-6月4日~9日の間、試験の期間を利用してブルガリアを訪問し、ソフィアに2泊、黒海岸ブルガスに3泊して、ブルガス赴任中のICEA教師Oさんと旧交を温めました。学期末・学年末の試験期間や夏休みの期間等に近隣諸国を訪問し、ICEAの日本語教師の仲間達と交流を図るのは、ICEAで中東欧諸国に勤務する者の楽しみの一つです。

-6月2日(火)に日本大使館の紹介で、勤務地スコピエからバスで約1時間西の、テトボという町にあるSEEU(South Eastern European University)という私立大学を訪問しました。2001年に設立された、近代的なキャンパスを持つ総合大学で、マケドニア語、アルバニア語、英語の3か国語で高等教育を提供するのが特徴です。日本語コースの新規開講に関心があるとのことで、今後ICEAを通じて日本語教師を派遣する方向に進めば大変嬉しいことです。

-既述のように、私は現在勤務している聖キリル・メトディウス大学での日本語教師を来年度も継続して実施する予定でおり、去る6月22日に正式の契約を大学との間で更新しました。このため、2年目のビザ申請は新規には必要ないとのことです。