ポーランド・レグニッツア
ビッテロン工科大学 日本語クラスレポート

2026 年7月9日


6 月2週目に今学期すべてのクラスが修了しました。
今思うことは、学校の生徒さん、そして先生方、スタッフの皆さんにたくさん支えながら、
この日本語クラスを修了したことです。こんなにも楽しく、そして充実した学校生活が送れ
た。そのことに本当に心から皆さんに感謝したいです。
5 月からの毎日は、生徒さんが満足できるクラス、そして日本文化を共有したいと考えた
時、やはり会話力の強化、そして日本食の食事会をしたかったので、それを念頭に日々過ご
しました。
会話力の強化に関しては、まるごと(国際交流基金編)の教科書を当初から使用していま
した。まるごとに基づきながら、生徒さんが自分のことを発話する、そして自分の興味のあ
ること(趣味など)、日々あったこと、それから日本語を使ってこれからどうしたいのかな
どを話せるように、クラスでスピーチ練習をしたり、お互いに感想を言い合ったり、また私
自身も日本語教師としてスピーチ指導のためのワークショップに、月 1 回オンラインで参
加して、どのように生徒さん自身がそのスピーチの内容をつくり、教師として彼らを励まし、
力を伸ばす指導をすべきかるべきかをなどを学びました。
最初は日本語で話すことを少しためらっていた生徒さんたちも、だんだん時間を重ねる
ごとに自信がつき、5月29日のウッジでのスピーチ大会には、なんと入門・初級ながらも、
5 名もの生徒さんが申し込みをしました。ウッジまではここレグニッツアからは車で3時間
半の道のりでしたが、道中生徒さんたちとも楽しく過ごせ、またスピーチ大会では日本語で
3 分間、メモを見ず、暗記で行ったという、素晴らしい経験を彼らは得ることができました。
「緊張したけど、楽しかった。また行きたいです。」と全員が言ってくれました。また今回
出場しなかった生徒さんたちも、来年は行きたいと多くの生徒さんが言いました。日本語で
自分の思いを表現する場、そしてクラスでも実践できたことは、本当によかったと思います。
また5月半ばには、日本食の夕食会を催しました。大学内にはキッチンはないので、私の
寮で行いました。高校生、オンライン生徒を除いた18名もの生徒さんたちが、自分の家で
作ったおすし、やきとり、卵焼き、ケーキなど、そして寮の大きな台所では、皆で牛丼とみ
そ汁をつくりました。この大学では13クラスに分かれているので、最初どうやってこの生
徒さんたちを一緒に、そして材料を買って、みんなで作って、そして余った時間はゲームを
して?といろいろ考えてしまったのですが、そんな心配は無用でした。皆が自分の作った料
理を積極的に提供し、当日一緒につくる料理の材料も、皆がそれぞれ食材を買ってきてくれ、
また寮の大きなバンケットルームで和気あいあいとご飯を食べ、ゲームは生徒さんの中か
ら何人かのファシリテーターが企画して行ってくれ、最後の後片付け、掃除も皆が協力して
くれ、何事も問題なく終わることができました。大学から一歩出たイベントで、生徒さん同
士も初めて会う仲間ではあったものの、すぐに打ち解けて、いい雰囲気でイベントをするこ
とができました。生徒さんからは「本当に楽しかった」と言ってもらえたので、行ってよか
ったと思います。
ビッテロン工科大学は、成績もつけず、テストもなく、週1回(90分)のみのクラスで
した。いわば日本語クラブみたいな感じでした。そこに来る生徒さん(中、高校生、大学生、
社会人など)が定期的に楽しくきてもらうには、どうしたらいいか。それを毎回考えながら
クラスを行いました。昨年の10月から今年の6月まで過ごして今思うことは、彼らのため
にできること、彼らが楽しめること、そして教師である私も楽しむこと。それだけを心に留
めながら日々過ごしてきました。生徒さんとクラスで過ごした日々、そして時には一緒に散
策したり、旅行に行ったり、買い物に行ったりすることもありました。そして最後のクラス
のときに、生徒さんが自信をもって自分の思い、考えを日本語で話してくれました。すべて
が彼らと会って得た宝物です。
ぜひこれから海外で日本語を教えられる方々も、楽しい日々を過ごして頂ければと願っ
ています。有難うございました。