ヨーロッパではサッカーが人気ですが、ここ北マケドニアも例外ではありません。昨晩、Euro Cupの決勝戦があり、現地の方々は街中やスポーツバーで盛り上がりを見せていました。私も生徒から声を掛けていただき、せっかくのチャンスだから盛り上がっている雰囲気でも味わいながら生徒達とお酒が飲めればいいかなと思ってスポーツバーに行ってきました。こういうイベントに参加するのも楽しいものです。バドワイザーのキャンペーンをやっていて、黒ビールを飲むことができました。なかなか他のレストランのメニューでは見たことなかったので貴重な機会に二杯いただきました。

さて、6月・7月もいろいろと大学関係や日本文化関連イベントがありました。第二回日本演劇公演、忍者講義、浮世絵エキシビションなど、招待いただいたものはなるべく参加するようにしていましたが、この国ならではの日本文化の盛り上がり方があるような気がします。浮世絵をあらためて生徒や訪問者の方々と話しながら見てみると非常に面白いですね。江戸時代の庶民の生活を独特の手法で描いており、何十枚もの作品を目の前で見る機会は日本にいてもなかなかありません。こういう一つ一つもとても有難いことです。
後期授業は5月末で終わり、6月は試験期間でした。前半が後期の試験期間、後半が前期の追試期間です。私の生徒たちは既習事項をしっかりと復習して力を発揮してくれました。中東欧日本語教育研修会2024の北マケドニアの報告書にも書きましたが、今年はカリキュラム移行の過渡期で来年は新・旧カリキュラムの受講者が並存する形になり複雑ですが、私が引き続き担当するため、その点問題ありません。新年度は旧カリキュラムの学生は「日本語3」から、新カリキュラムの学生は「日本語1」からスタートです。授業進捗は以下の通りです。
◎ 日本語2
まるごと入門A1 第12課まで完了。新年度は「日本語3」で続きから開始することになり、予定では、第13課から18課まで終えればちょうどA1レベルが一冊終わることになります。選択科目ですので、学生達からはこれぐらいのペースだと負担も軽く、ちょうどいいと聞いております。
◎ 日本語4
まるごと初級1 A2 第12課まで完了。今期の旧カリキュラム受講生はこの科目で日本語授業は最後となるため、名残惜しかったですが、その反面、私としては最後まで受講し無事に単位を取得してくれて安心しています。前任者から続いていた学生達でしたが、興味関心を継続しここまでがんばってきました。
そして、もう一つ、大学を通して新たなチャレンジを始めました。日本語夏期講座(短期・一ヶ月のみ)を大学の正規講座として立ち上げました。提案は私からで、授業プランをもって学部長らと話し合い、その後に学部長オフィスと話し合い、他の外国語講座と照らし合わせて標準化する必要があり授業プランの修正を行い、大学提供講座としてふさわしいものになりました。いまはちょうど夏期講座の半分を過ぎたところですが、これまで参加者は全員出席でモチベーション高く学んでいます。この調子で引き続き頑張っていきます。
◎ 夏期講座
使用テキスト『エリンが挑戦!にほんごできます。 Vol. 1』(国際交流基金)
これに加えて、教室用語や挨拶等の表現は『いろどり入門』を使用しました。大学のHPから受講者の募集を行いました。これまでに実施したことがなかった私の夏期講座のチャレンジを大学スタッフの皆さんも快く引き受けてくださいました。いまのところ、一回のレッスンにつき一つの課を終えており、7月の二週間で第4課まで終えました。このペースでいけば夏期講座が終わる頃にエリンの教科書Vol. 1がまるまる一冊終わります。達成感もあるでしょうし、ちょうどキリがいいです。うまくいけば、エリンVol. 2から新たな講座を立ち上げられるため、継続提案する予定です。エリンはVol. 3までありますから、勉強のし甲斐があります。
北マケドニアでのささやかな発見もあります。それはお米がとても美味しいということです。お米を毎日食べている日本人の口にもよく合い、粘り気、固さ、甘さもちょうどいいです。また、最近は現地のよく分からない野菜にもトライしています。夏真っただ中ですが、熱中症に気をつけて日々を過ごしています。








