ホワイトアスパラがおいしい季節となりました。日本では瓶詰めのものしか食べたことがなかったので、茹でたてのホワイトアスパラのおいしさに感激しました。レストランで食べた、ホワイトアスパラとイチゴのサラダ(色の組み合わせがとても可愛い!)とクリーム煮が気に入って、自分でもよく作っています。
帰国日まで1ヵ月を切り、授業も残すところあと数回となりました。ビギナークラスは1名エラスムス留学したので現在9名、GENKI1の10課終了。アドバンスクラスは6名でGENKI2終了後、「日本語生中継 初中級編1」のテキストを使いました。「日本語生中継」は、リスニングとスピーキングを鍛えるのにうってつけの教材で、今のアドバンスクラスの学生にも難易度がちょうどよく、会話中心に楽しく授業を進められました。JLPTクラスは、修士論文に集中するため一時休みが2名、日本に留学中3名のため、現在5名となっていますが、相変わらず90分間厳しい特訓を続けています。最近は、授業の始めに「テストまであと〇〇日!」と私が発表し、学生が「うわあああ!」とリアクションするのが恒例となっています。
私が今回、こちらで実践したかったことは2つあります。来日経験のない外国人に日本語で日本語を教えることと、外国に長期滞在して留学生が受けるカルチャーショックを自ら体験するということです。前者については、日本語教育に携わる中で自分の中に生まれた疑問点を、今回の実践を通していくつか解決することができました。例えば、最初の授業から、字の読みと書きを同時に教えた方が習得が早いということを実感しました。また、こちらはヨーロッパなので、CEFRは浸透しており、「このテキストをマスターしたら、CEFRのどのレベルになりますか?」と学生に聞かれたこともあります。実は、JLPTでも今年12月の試験結果から、合格者にはCEFRレベルが記載されます。(N5はA1、N4はA2、N3からはレベルが混在します。)CEFRとCan-doを使って日本語学習の道筋を示してあげると、学生の学習意欲が高まるのではないかと思いました。後者については、今まで知識としてしか知らなかった異文化適応曲線を実際に体験し、外国生活での人の親切がどれだけ胸にしみるものであるかを痛感しました。今回の経験により、以前よりも留学生の不安を理解し寄り添うことができるようになると思います。
今回のチャンスをくださった辻さん、困ったときには必ず助けてくださった同じ大学のSさん、私を信じてついてきてくれた学生達やサポートしてくださったポーランドの方々に、感謝の気持ちでいっぱいです。そして私を様々な場所に連れて行ってくれた愛車(自転車)にも、ジンクイエ。
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・インターネットで買い物をしたとき、商品の受け取りはコンビニ指定にしたほうが確実です。寮に配送を指定したら、「留守のため持ち帰りました」とメッセージが来たことが2回ありました。寮の受付には24時間人がいるので、おそらく寮に来ていないんだと思います。コンビニ指定にしてからは配達日にきちんと受け取ることができました。
・電車で国境を超える旅をする際、電車のチケットを買うときは、両方の国で価格を調べることをおすすめします。例えばブロツワフとプラハを電車で往復する場合、ポーランドの電車アプリから買うよりチェコの電車アプリから買った方が、ずっと安く買えます。
・ポーランド国内を電車で移動する時、1ヵ月前からチケットを買うことができます。早ければ早いほど安く、1ヵ月前だと半額で買えることもあります。ブロツワフからクラクフまでの電車でも、検札の時にパスポートの提示を要求されたので、長距離の電車に乗るときは国内でもパスポートを携帯した方が良いです。
・こちらで水を買って飲んでもお腹が緩くなって困っていたのですが、ブリタの浄水器を通した水を飲んだら快腸になりました。ブリタの浄水器フィルターは、その国の水道事情によって作られているので、こちらでフィルターを買った方がいいです。こちらのフィルターには硬水を軟水化する機能があります。旅行先では水はあまり飲まず、ほぼビールを飲んで過ごしました。
・こちらで、花粉症に2度なりました。3月のハンノキと5月のポプラです。2回ともこちらの薬局で購入したアレグラが効き2週間ほどで回復しましたが、非常に不安で不快でした。私はスギとヒノキの花粉アレルギーがありますが、マスクをしていれば時々市販の薬を飲むぐらいで済む軽症です。でも、こちらでは誰もマスクをしていないので、マスクをすることをためらってしまいます。学生に聞いたら結構花粉症がいて、やはり薬を飲んでるんですが、絶対にマスクをしないんです。いやいや、薬よりマスクが先でしょ?と私は思うのですが…。寮の部屋のキッチンには換気扇がないので、料理の時は窓を開ける必要があるのも辛かったです。5月のポプラのほうが症状がひどく、(ポプラの綿毛は雪のように降り、積もります)人目は気にしないことにしてずっとマスクをしていました。花粉アレルギーがある方は要注意です。
・アプリを制するものはヨーロッパ生活を制すんじゃないかというぐらい、様々なお役立ちアプリがあります。ポーランド語しかないアプリもあるんですが、直感でなんとか使えます。私がよく使ったアプリBest3は、jakdojade、PKP INTERCITY (共に交通系)żappka(無人コンビニに入店する際、アプリのQRコードをかざします)です。他の国を旅行する時は、これも交通系ですが、City mapperが便利でした。iPhoneに標準搭載されている計算機アプリは、左下をクリックして換算モードにすると、即座に外貨を換算できるので便利です。
