2024-2025年)チュコ・オロモウツ大学での一年間の勤務報告

  1. 勤務内容
    2024年度は、チュコ・オロモウツ大学にてフルタイムで勤務いたしました。授業は週に3回行い、以下のクラスを担当しました。
    • 1年生必修・初級会話授業:6コマ(90分授業×6)
    • 2年生選択・会話授業:2コマ(90分授業×2)
    • 3年生選択・会話授業:1コマ
    また、授業が重ならない限り、アジア学科の定例ミーティングに週1回参加し、学科運営や授業方針について共有を行いました。大学主催のイベントがある際には、できる限り参加し、学生や教職員との交流を深めました。
  2. 授業の様子
    授業では「学生ができるだけ多く日本語を話すこと」を目標に、日常生活に関連したテーマを中心に扱いました。例えば「週末の過ごし方」「趣味」「旅行」「買い物」など、学生が自分の経験を語り合える内容を選びました。
    初級クラスでは、会話練習やロールプレイを取り入れ、基礎的な表現を繰り返し使えるよう工夫しました。中級以上のクラスでは、ディスカッションや短いスピーチを取り入れ、学生同士が互いに質問し合う時間を設けました。学期が進むにつれて、学生たちが自分の意見を日本語で表現する力が育っていくのを感じました。
  3. 大学でのサポート体制と同僚との交流
    上司や同僚の先生方には大変恵まれ、授業内容についての相談やクラス運営の方向性を話し合う機会が多くありました。週に一度は同僚とランチに出かけ、チェコ料理を楽しみながら親しく交流することができました。授業や学科の運営に関しても意見交換を重ねられる環境で、とても働きやすかったです。
    また、ビザの手続きに関しては、大学の外国人職員担当の方が英語で丁寧にサポートしてくださり、大変助かりました。
  4. 生活と文化体験
    オロモウツでの生活は非常に快適で、歴史ある街並みや文化に触れることができました。電車やバスがよく遅れることは日常的でしたが、それも含めてチェコらしい生活を体験できたと思います。そのため、通勤の利便性を考えると、大学の近くやオロモウツ市内に住むことをおすすめします。
    また、個人的な経験としては、チェコの病院で親知らずを抜いたことがちょっとしたハプニングでした。医療体験を通して、日本との違いを学ぶ貴重な機会にもなりました。
  5. まとめ
    この一年間、学生の成長を間近で見守ることができ、大変有意義な時間となりました。授業を通じて日本語を学ぶ楽しさを伝えるとともに、私自身も教育方法について多くの学びを得ることができました。今後もこの経験を活かし、日本語教育と国際交流に貢献していきたいと思います。