2026年9月より、チェコ共和国オロモウツ市にあるパラツキー大学で日本語教師としての勤務を開始しました。
9月21日から新学期が始まり、現在は1年生の必修会話クラス6コマ(各45分)、初中級選択会話クラス(90分)、中級会話クラス(90分)を担当しています。
授業では、学生が日本語の自然な発音やイントネーションに触れること、また、実際に日本語を使って自分の考えや経験を伝えることを大切にしています。学生たちはとても明るく親しみやすい一方で、授業にはまじめに取り組んでおり、そのバランスのよさが印象的です。欠席前や何かあった際には必ずメールで連絡をくれて、皆さん若いのに自律した学習者だなぁ、すごいなぁ、と感心しながら返信を書いています。これまで教育経験を生かしながら、学生たちが日本語を学ぶ楽しさや価値を感じられる授業をつくっていきたいと思っています。
そして、同僚の先生方にもたいへん恵まれていると感じています。皆さん本当に親切で、日本語も非常に流暢です。日本人と話しているように錯覚するほど日本語で自然に会話ができ、毎日嬉しく感じています。また、特に驚いたのが大学の事務職員の皆さまによる手厚いサポートです。問い合わせをするとすぐに返信をくださるだけでなく、こちらから連絡しなくても必要な情報を適切なタイミングで案内してくださいます。さまざまな連絡や手続きがきちんと管理されており、外国から赴任したばかりの教員にとってとても心強い環境です。
さらに、着任して驚いたことの一つが、専用の研究室を用意していただけたことです。赴任前から研究室についてはお伺いしていましたが、これまでの経験から会議室のような共用スペースを想像していました。しかし、実際には大学の研究室らしい研究室をご用意いただきました。デスクトップパソコンも貸与され、日本語が使えるように設定までしていただきました。身に余る設備に恐縮しつつ、たいへんありがたく感じています。
9月30日には、オロモウツ市内の赤い教会で開催された「Speak-Dating」にも参加しました。これは、ヨーロッパ言語の日に合わせて開催されるイベントです。さまざまな言語のネイティブスピーカーや講師との会話、ゲームや文化体験などを通して、多言語・多文化に親しむことができる催しです。
当日は16時30分まで授業があったため、授業終了後から18時までの短時間での参加となりましたが、私の日本語のブースには地元の若い方々が何人か折り鶴を作りに来てくださり、折り方を一から教えながら楽しく交流しました。参加者の一人から「千代紙がきれいなので1枚欲しいです」と言われ、「日本からたくさん持ってきたので1パック差し上げます」と伝えたのですが、「そんなにいただくのは申し訳ないです」と遠慮され、結局2枚ほど持って帰っていかれました。こちらは本当に全部差し上げるつもりだったので、「謙虚だなぁ」と感じました。会場では講師代として美味しいクロワッサンとカフェラテもご提供いただき、短い時間でしたがとても楽しい機会となりました。
オロモウツは、歴史的な建物が多く残る美しい街ですが、路面電車やバスなどの公共交通機関も便利です。
落ち着いた環境のなかで、少しずつチェコでの生活にも慣れてきました。
赴任してまだ1か月ですが、ありがたいことに学生にも同僚の先生方にも恵まれ、手厚いサポートを受けながら、よいスタートを切ることができたと思っています。
これからも学生たちと一緒に楽しく日本語を学べる授業をつくるとともに、チェコの文化や歴史にも触れながら、現地での生活を充実させていきたいです。
