ポーランドに来る前に軽く短く切ってもらった髪は、今ではすっかり重く長くなり、月日の流れを感じます。

今学期および今年度について振り返ります。

〇初級クラス げんき第8課まで進みました。

これまでにたくさんの単語や文型を身に付け、表現の幅が広がって手応えを感じているように見えます。「何をしていますか。」という文型では、指示通りに動いてクイズ形式で練習しました。このクラスは普段は内向的で大人しい学生が多いですが、この時は別人のようになりきってすばらしい演技力を見せていました。後述するスピーチコンテストへの一抹の不安を払拭してくれました。

〇上級クラス げんき最終課が終わりました。

卒業論文や仕事で忙しい学生もいますが、途中からでも来ています。夏学期から留学した学生は、テストだけでも受けたいと申し出があり、感心しました。このクラスの学生とは、政治や経済、教育、歴史や宗教、ジェンダーなど少し高度な話もして、お互いに勉強になりました。

〇JLPTクラス

受験者数が年々増加しているポーランドでのJLPTで、まずは無事に申し込みができて安心しました。試験に向けて、効率よく解くための戦略、本番を想定した模擬試験を実施しました。試験後に話を聞いたところ、普段の授業中は文法や読解が難しかったのですが、本番では意外にも聴解のほうが難しかったとのことでした。人事を尽くしましたから、あとは天命を待つだけです。また、このクラスを受け持って、やはり明確な目標があることはモチベーションを高める効果があると感じました。

〇ウッジ市日本語スピーチコンテスト

私の担当クラスでは、初級から4人(5人の予定でしたが、一人の学生が直前に親戚の方の不幸のため欠席せざるを得ませんでした。この学生が最初に出場を名乗り出たことをきっかけに、他の学生も次々と出場を決めましたから、一層残念です。)、上級クラスから2人が出場しました。彼らは、私が知らない所でコツコツと練習していて、みるみるうちに上達していきました。本番では、学生全員が練習したことを発揮できたことが何よりよかったです。そしてまた、それ相応の評価や様々な賞をいただき、学生たちにとって良い刺激になったと思います。出場した学生たちは、「出てよかった」と言っていました。来年のワルシャワ日本語スピーチコンテストや同じウッジのコンテストに意欲を持った学生もいます。この経験をぜひ次につなげてほしいと思います。

また、このコンテストに出場した学生は、その後の授業でも様子が変わりました。自分のスピーチ原稿に出てきたフレーズや文型が授業中に出てくると、「あ、それわかる!」「スピーチで出てきた!」と反応し、心なしか自信がついたように見受けられます。出場した学生全員にとって有意義な経験になったと信じています。

〇その他

大学の清掃員の方が、いつも校舎の掃除を大変丁寧にしているのが印象的でした。そのため授業ではみんなが快適に過ごすことができて、ありがたかったです。

ポーランド日本語教師会やJapan Foundationの研修があり、勉強になりました。実際に授業で活きています。

〇生活面

街を歩いていると、全く知らない人に「こんにちは!」と言われることが何回もあり驚きました。

気付けばポーランド人の友人もでき、休日を一緒に楽しみました。学生とも楽しい時間を過ごしました。

治安は大変良く(日本より良いのではないかと思うほどです。)、安心して暮らせました。

〇最後に

言語は大切。でも、心も大切。このAI時代においてもなお外国語学習の重要性を改めて感じました。私自身これからも多言語学習を続けていこうと思います。今回、様々な目的を持ってポーランドに来ました。この10か月の間に、その目的を達成し、小さな夢を叶えることができましたし、また全く予想していなかったこともたくさんありました。ここに書ききれないほどの思い出や学び、課題と共にこれから帰国します。たくさんの方々のおかけでここまで無事に過ごすことができました。本当にありがとうございました。この経験を必ずや次のステップで活かしていきます。