北マケドニア、聖キリル・メトディウス大学(スコピエ)の言語学部ブレイズブラジェ・コネスキの新年度が始まりました。必修科目は10月はじめから、選択科目は10月の3週目からです。今期はちょうどカリキュラム改訂の過渡期で、新入生の外国語選択科目が始まるのは後期からだそうです。そのため、前期は2~4回生のみが選択科目を受講しています。

ビザの発給にあたり、システムトラブルがあったそうで、10月は特にバタバタしました。実はまだ日本にいてオンラインで授業を担当しています。関係者の方々の努力もあり、現在はシステムが無事復旧され、待ちに待ったビザも発給されました。

まだ前期授業を担当してから1ヶ月弱ですが、北マケドニアのまじめな学習姿勢、第二言語の文法ルールを把握する高い能力に驚いています。このレポートでは、授業のことを簡潔に示します。北マケドニアのことも渡航以降、順次紹介していきたいと思います。

使用教材

Japanese language 1(にほんご1)
使用教材:まるごと 入門A1 かつどう・りかい
言語学部の学生だけでなく、他学部の学生もいます。いまのところ、A1の内容はスムーズに進んでいます。しかし、意外に学習経験者もいます。A1レベルはよく理解していて経験者の学習ペースはかなり早いです。私としては、経験者のペースに合わせすぎないようにしないといけないし、後々、完全初学者の文字学習や文法が大変になると思っています。教科書『まるごと 入門A1』に沿って、着実に学んだことが身につくように進めていきます。

Japanese language 3(にほんご3)
使用教材:まるごと 初級A2-1 かつどう・りかい
言語学部の学生のみです。2~4回生が選択していまして、去年日本語クラスをとっていた学生や2年前に日本語クラスをとっていた学生(1年間あいている)、また、数年前に日本語を学んでいて、社会人学生として学習を続ける4回生の方もいます。学習単元で動詞のテ形や形容詞の活用が出始めているので、学生たちにとっても先生としても大変なところで頑張りどころです。

学部から課外授業の提案を受けまして、学部指示のもと、学生向けの動機づけメッセージを発しました。
来月から新入生向けの課外授業が始まる予定です。なんと日本語の学習希望者は47名!大所帯のクラスになりそうですが、前期の学生達をしっかり後期に繋げて、Japanese language 1を選択してもらえるように楽しい授業をしたいと思います。

小林