2026年6月1日
第7回スコピエ・レポート
聖キリル・メトディウス大学
小山 良夫
- 夏はすぐそこに:
-5月は気温の変化が激しい一か月でした。25℃を超える夏日があったかと思えば、急に10℃近くに冷え込み、長そでを引っ張り出さねばなりませんでした。春から夏に向かっては三寒四温の状態でしたが、樹々の緑は濃さを増し、家の周囲は緑の林になりました。
-スーパーの野菜売り場にも季節の変化が見られました。まずイチゴが急に出てきました。日本のものより甘味は少ないですが、身がしっかりしていて冷蔵庫の中でも長持ちします。続いてサクランボが出ました。色鮮やかで味も甘さと酸っぱさが同居していて美味です。同じころアプリコットも売られ始めました。黄色い柔らかな実がおいしそうです。
-自転車が急に使えなくなりました。夜が明けたら後輪の空気が抜けてフラットになっていました。急に以前のバス生活に逆戻りです。机の奥にしまっておいたバスカードを引っ張り出して、バス停まで歩きました。自転車購入時に世話になったSさんに連絡すると、近所の修理屋を見つけて、一緒に付いて来てくれました。約30分で後輪のチユーブを交換してもらい、自転車再生!「失って、初めて分かる有難さ。」を実感しました。
-しばらく会っていなかったNさんと連絡が取れ、街中にあるメキシカン・レストランで食事をしながらゆっくり話をしました。ウィークディは大学の授業や囲碁クラブの会合など忙しく、自炊で食事を済ませることが多いのですが、週末久しぶりに外食し、友人と雑談するのは良い気分転換です。自転車で気軽に動き回れるのが有難いです。
2.日本語授業の様子:
-今月の授業は、本当にアッという間に過ぎました。一般募集の日本語コースの2クラスが4月末で終了したため、月曜日と火曜日が空いたので、金曜日のJ4クラスを火曜日に移すことにしました。今学期は金曜日が祭日と重なることが多く、授業時間が不足気味だったからです。
-J2クラスは、大学生3人と社会人(聴講生)2人の計5人がメンバーでしたが、出席率は総じて高く、社会人の積極性が大学生にもよい刺激となって、クラス全体に活気が出てきました。J2クラスは5月21日(木)で夏学期の授業を、全員出席で終了しました。
-J4クラスは、大学生2名、聴講生1名の計3人でしたが、継続して出席しているのは大学生1名のみで、残りの2名はドロップアウトしたようです。でも出席している1名は大変熱心で日本語の進歩も著しく、簡単なストーリーを初見でもある程度読めるようになりました。J4クラスは、5月22日(金)で夏学期の授業を全て終了しました。
-6月からは、大学は試験の時期となります。まず最初の2週間は冬学期の試験(追試)で、続いて次の2週間は夏学期の試験です。それが終ると7月上旬から9月下旬まで、長い夏期休暇となります。
-私の場合は、冬学期のJ1、J3の追加試験を6月11,12日に、夏学期のJ2、J4の試験を6月18,19日に実施する予定です。その後試験の結果に出席率、宿題提出率を加味して学習者(日本語を選択科目とする大学生)の成績を算定します。それを6月下旬に事務方に提出してから、私は6月末に夏期休暇で一時帰国する予定にしています。
3.日本語以外の文化的活動など:
-昨年12月に開始して以来、これまで毎週欠かさず続けている「スコピエ九路盤囲碁クラブ」は、5月末で21回を数えました。最近は新規参加者は少なくなり、10名ほどの常連参加者がほぼ毎回参加するようになって、クラブ活動としてほぼ定着してきました。
-去る5月8日~10日に、隣国セルビアの第3の都市Nishで「国際囲碁トーナメント」が開催され、スコピエ囲碁クラブからも招待されて5名が参加しました。メンバーの車に同乗させてもらって、スコピエから高速道路で3時間ほど北にドライブすると、Nishに着きます。道路は大変良く整備されたハイウエィで、窓から見える農山村の景色は、新緑の緑に輝いていました。会場に付属した宿泊施設に泊まり、土曜日は特設の「九路盤囲碁会場」で、特に子供たちを相手にトーナメント運営のお手伝いをしました。また日曜日は仲間たちと街中を散策し、城跡の公園を見物したりして気持ちの良い時間を過ごしました。
-5月13~14日にかけて、国際交流基金ブダペスト日本センターから、所長以下3名が来訪され、聖キリル・メトディウス大学文学部のロビーを使って、日本の盆踊りの紹介と浴衣の着付けのイベントが開催されました。直前の広報でしたが、30~40人の学生や教員らが参加して、思いがけない日本文化デーのイベントを楽しみました。
-5月29日~31日にかけて、隣国コソボの首都プリシュティナを訪問しました。ICEA派遣教師のFさんが対応して下さり、日本語授業参加の学生等20名近くに「9路盤囲碁」を紹介するイベントを行って、楽しい時間を過ごしました。翌日は2人の日本語学生が一人は自動車で運転をし、もう一人が実家を案内してくれて、ご両親らと昼食を共にしながら懇談するなど、学生の家族関係も見ることができて良い経験でした。 <以
