2023年6月1日Jelenia Gora

ブロツワフ経済大学イレニアグーラ校 報告 

石 井 則 子

3月から始まった大学の後期の授業は、前期と同じ土曜日の2コマをオンラインで行うことにしました。

初級クラスは「げんき1」第3課から始め、1か月4回で1課を終えるというスケジュールです。オンラインなので一方的な説明にならないよう、できるだけ授業中声を出してもらうようにしています。ルビンの高校生や口コミでイレギュラーにオンラインサイトに入ってくる学生もあり、飛び入り出席者も授業を活性化する刺激になります。

中上級クラスは「げんきⅡ」の第15課からスタートしました。このクラスはメンバーの出席も安定しているので、日本語だけでなく、日本文化の紹介を歌(童謡)や短歌、日常の暮らしのイベントと重ねて紹介していきました。またそうした文化紹介について各自に感想を発表してもらう事も心がけ、思いがけない発言にこちらが気づかされることも多々あります。中上級クラスも急がず1か月4回で1課を終える授業配分で進めました。 

 5月からはイレニアグーラ校での対面授業を開始しました。

生徒たちのやり取りもじかに伝わり待ちに待った対面授業の再開となりました。この機会に 書道や茶道のワークショップを取り入れて、生徒たちが実際に体験することで日本文化をより身近に感じてもらうことを企画しました。書道は90分の授業時間内にひらがな、カタカナ、漢字まで書きました。

筆を使って文字を書くのは皆さん予想以上に難しく感じたようです。

茶道のワークショップでは 一通りの解説の後、実際に立てたお薄を作法に則って頂き、またそれぞれがお茶を点てるお点前を披露しました。茶碗の持ち方、茶筅の持ち方などやってみて実感する点が多々あったようです。

「お茶が苦い」、「和菓子の餡がすごくおいしい」など素朴な発言がありました。

 尚 熱心にオンライン授業に参加していたルビンの高校生は イレニアグーラには来れないので引き続きオンライン個人授業をやっています。

 いよいよ残すところ6月は3回で締めくくりとなります。様々なメディアや動画で言語学習はやりやすくなっている時代ですが、直接教師が生徒と対面で教えることで伝わるものもあるのではないかと、そんな思いで取り組んでいこうと思っています。