日本語クラス
無事に夏セメスターの授業を終えることができました。
ビギナークラス 25名(3クラス) Lesson 6 終了
初級1クラス 9名(2クラス) Lesson11 終了
初級2クラス 3名 (1クラス) Lesson16 終了
計37名が、冬・夏セメスターを通して出席率50%以上で修了証書を渡すことができました。こつこつ頑張っている学生、しばらく欠席が続いたあとでもちゃんと授業についてこれる学生など、学びには個人差があります。でも、みんな日本が好きで、日本語の勉強が好きで、本当にまじめな学生ばかりでした。回を重ねるごとにクラスにまとまりができていき、協働することで楽しみながら学ぶことも経験してくれました。卒業する学生もいますが、ほとんどの学生が次のセメスターも日本語の勉強を続けたいと言っていました。
私は教師という立場でした。でも、ただ教科書の内容を教えるのではなく、生活の中にあることを学生に問いかけ、学生とともに考え、学生の様子を見ながら試行錯誤して授業を作っていきました。ビギナークラスの最終can-doは「道をたずねたり、教えたりすることができる」でした。私がジェシュフ到着三日目に街で迷子になった経験話をし、「3 Majaはどこですか?」… と質問。学生は一生懸命考え、協働で説明してくれました。最後に「今なら、迷子になっている日本人をたすけることができますね!」とクラスで笑って終わりました。このことは私にとって貴重な経験となり、人として学生に寄り添えたように思います。
夏セメスターは、正規課目との関係で日本語クラスに登録できなかったり、論文執筆や発表などと重なって欠席した学生が少なくなく、単位の出ない日本語クラスへのモチベーション維持は難しいだろうなと感じました。そんななか、良かったこともありました。1月に日本文化の日を行ったことが、登録クラスや日本語レベルに関係なく他のクラスの学生との交流に役立ったことでした。その後、初級1のある学生がビギナークラスの授業に参加して(本人はひまだからと言っていましたが)ビギナーの学生の学びをポーランド語でサポートしてくれ、教えることは自分にとっても貴重な学びの場になったと話してくれました。学生同士縦横のつながりができることで、学びのモチベーションにもつながったと思います。
最終日、私からは「日本語の漢字や言葉は何度か廃止されそうになったけど、日本人だけでなく外国人によって守られてきたこと、日本文化にとってなくてはならない大切なもの」という話をしました。漢字学習は大変だけど大切に思う気持ちを持ってくれたようでした。
KOIKOI
七月七日(日)に七夕まつりがあり、最後のご奉公で生け花パフォーマンスをしました。たくさんの方が見に来てくださっていたので、日本語の授業のように「(剣山の位置は)どこがいいと思いますか?」とみなさんに考えてもらいながら進めて楽しんでいただきました。こちらに来た当初はどこで花材を買えばいいのかすらわかりませんでしたが、何回か生け花をしているうちにお墓の横のマーケット Hala Targowa にたくさん花屋さんがあって、葉の花材も手に入ることが分かりました。なんでもそうですが、慣れたころには去らなければいけないというのはほんとうに残念です。
生活
ジェシェフ滞在においてICEAを担当してくださっているマテウシュさん、モニカさんご夫婦をはじめ、KOIKOI関係のみなさんに大変お世話になりました。おかげさまですばらしい経験をさせていただきました。心から感謝いたします。ありがとうございました。