2023年5月3日
第7回ヴロツワフ・レポート
ヴロツワフ経済大学
小 山 良 夫
■春の本格的な訪れ:
-4月になり、春の訪れが感じられる日々が増えました。太陽の出る日が増えて、花があちこちに見られます。寮の前のこぶしの花が一斉に白く咲いたかと思うと、すぐに後を追って木蓮の花が満開になりました。草地には白いヒナギクとタンポポが一面に咲き、家々の花壇は水仙に続いてチューリップが色鮮やかです。
―よく散歩に行く南公園には、休日には犬を連れたり乳母車を押すカップルたくさん出かけるようになり、アヒルや白い水鳥たちもゆったりと春の光を楽しんでいるようです。
―4月7日から11日までのイースター休暇は、ICEA教師仲間のKさんが訪ねてくれて市内を案内した他は、特に旅行にも出ず、残りの2カ月余りの日本語授業の準備にじっくり取り組みました。
■日本語授業の様子:
-初級の2クラスは出席者が各6~7人と安定して、順調に授業を続けています。教材は「げんきI」の教科書をベースにしていますが、メンバーが定着してお互いに顔なじみになったこともあり、対話の練習などは皆積極的に演技を楽しめるようになりました。
-他に、前期の中途から「読み物」を授業の最初に取り入れて、日本の紹介写真が多くある短くて易しい読み物教材をWebで探して、全員で読むことを続けています。やはり教科書だけでは読む量が全く足りません。これは前期から続けているので、既に学生たちは20以上の文章や物語を読んできており、皆短い文章を読むことや知らない単語を調べたりすることにも慣れてきたと思われます。
-また、話す練習をもっとしたいという希望もあったので、今学期からWebの文化庁の「つなひろ」サイトを活用して、易しい日常会話のシーンを見ながらシャドウイングの練習を始めました。教科書で勉強する文法などの内容よりはずっと簡単なので、皆気軽な気持ちで声を出して練習しています。
-漢字は、前期は毎回宿題を出していましたが、後期からは週末直前の授業の時にのみ新しい漢字(毎回8字程度)を宿題にして、少し負担を軽くしました。宿題は自主的に提出させて、それを添削して返却していますが、関心をもって毎回きちんと提出する学生と、全く提出しない学生とに2分しています。漢字のレベルはN4なので、本当は全員にやって欲しのですが、あまり負担を増やすと出席者が減るため、少し気を使っています。
-この他にご褒美の意味を込めて、ビデオのNHK日本語教育番組(15分程度)を週1回程授業の最後に上映していますが、授業のレビューにもなる上に日本文化の紹介も兼ねており、学生たちはとても楽しみにしているようです。
-中級クラスは、3月から加わった1名の学生が大変良い効果をクラスに与えてくれていましたが、彼女が4月初めから1か月間海外旅行のため欠席し、また元の2人の学生に戻った状態でした。更に、イースター休暇の影響や、気候の変化などで体調を崩して欠席する学生もあり、ちょっと低調でした。5月からは旅行中の学生が戻って、またクラスに活気が出てくることを期待しています。
-ポーランド語のクラスは、前期の先生と全くやり方も性格も違う先生の下で、会話中心の授業を続けています。中間のテストは幸い一夜漬けの山が当たり、5/5の高得点を頂きましたが、授業はやはり難しい発音の問題と、新規ボキャブラリーの急増で四苦八苦の状況が続いています。
-4月1日付で、ヴロツワフ経済大学のInternational Cooperation Centerの担当者Ms. Joanna Gwozdzがポストを降り、その後任が決まっていないため、DirectorのDr. Anna Jankowiakが直接担当するということです。(4月25日に直接面会して確認。)Ms. Joannaの後任は4月末~5月上旬にかけて決まるとのことでしたが、まだ決まったという連絡はありません。
■文化的な活動:
-今月の文化活動は、ポーランド日本親善友好財団「波」での活動が主体でした。3月から「波」で始めた「折り紙教室」は、8回の予定のうち既に7回を終えて、残すところ5月5日のみとなりました。参加者は熱心に参加しており、そのスキルは既に「鶴」を折るレベルを過ぎて、もっと難しい作品にもチャレンジしています。
-「波」の春のお花見会が4月29・30日に開かれ、ICEAからはヴロツワフ経済大学派遣の教師と「波」派遣の教師併せて4名が参加しました。「波」の施設の裏側には、新しく「ミニ日本庭園」が開園し、そこに舞台が設営されて、2日間に亘って様々な日本に関連した活動が紹介されました。例えば「阿波踊り」、「剣道」、「居合道」、「将棋」、「ヨガ」、「アニメ」、「折り紙」、「剣玉」、「お茶会」、「着物の着付け」などです。幸い天候にも恵まれて多くのビジターがあり(延べ100名以上)、良い交流会となりました。
-ICEA教師グループは、「阿波踊り」の「波連」発足に当たって初期の指導者として協力をしてきましたが、今回のお花見会にもこぞって参加し、太鼓と篠笛の鳴り物も加わって、会を盛り上げました。
(以 上)
