2025年12月1日

第1回スコピエ・レポート

聖キリル・メトディウス大学

小山 良夫

  1. 遠いスコピエまでの道のり:

-10月初旬の新学期授業開始を見据えて、9月下旬に現地入りの予定を立て、8月下旬に在京北マケドニア大使館にビザを申請しました。ビザ申請に当たって関係書類のマケドニア語翻訳が必要でしたので、2週間位ゆとりを持って各種書類を入手し始めたのは8月初旬頃でした。しかしこれが甘かったようです。

-当初9月23日を仮の出発日として荷物などを準備していましたが、9月中旬を過ぎ3週間経っても大使館からは全く音沙汰がありません。このため現地の聖キリル・メソディウス大学と連絡を取って、新学期の授業をオンラインで実施しながら、ビザの発給を待つことにしました。

-結局大使館から最終的にビザ発給許可の連絡が来たのは申請から2カ月余り経った10月29日で、実際にビザを取得できたのは11月4日でした。このため日本出発は11月9日、イスタンブールを経由して現地入りは11月10日早朝となりました。

2.スコピエは晩秋の季節:

-山の中の盆地にあるスコピエの町は人口50万人ほどの中規模の都会で、周囲を山に囲まれていてどちらを眺めても山が見えるので、我々日本人には何かホッとする景色です。現地の季節は晩秋で、東京より摂氏5度ほど気温が低く、樹々の葉は既に半分くらい落葉しています。11月の後半は、小雨が降り続く肌寒い日が続きましたが、歩道の上に積もり重なった落ち葉が水分を含み、靴で歩くとグチャグチャして気持ちが悪いです。

-スコピエ空港まで学部長のマルティノフスキー教授が出迎えて下さり、その後アパートまでご自分の車で荷物を運んだり、街中や大学も一通り案内して下さって恐縮しました。住居は大学から徒歩30分ほどの住宅街にある5階建てのアパートの3階にあり、その建物には外国人の大学関係者や短期の学生などが住んでいて、1階に住む管理人夫妻が色々面倒を見たり相談に乗ってくれます。私も早速シャワー室のカーテンを付けたり、WI-Fiの設置を手助けしてもらいました。(費用はいづれも自己負担です。)

3.日本語授業の様子:

-日本語の授業は、当初10月2週目の新学年開始から現地で対面授業を行う予定でしたが、前述の通りビザの発給が大幅に遅れたため、急遽大学側と相談してZoomを使ったオンライン授業を実施することにしました。学生数は①初心者が6名、②1年学習者が4名の合計2クラス10名と少人数で、学生達とメールでやり取りして日程を調整し、①J1クラスが木曜日16:00~18:00、②J3クラスが金曜日16:30~18:30といづれも週1回2時間の授業となりました。

-オンライン授業は、10月9日(木)・10日(金)に初回をスタートして、11月6日(木)・7日(金)まで5回づつ実施し、J1クラスの6名はパートタイム学生の1名を除いてほぼ全員が出席してくれ、日本語のイントロとひらがなの練習を揃って進めることができました。またJ3クラスの4名は出欠に少し濃淡があり、5回の授業中出席4回1名、3回2名、1回1名という状況で、昨年のレビューを文法を中心に新しい教科書「げんきI」を使って実施しました。

-私が渡航してからは、対面授業で11月13日(木)・14日(金)の第6回から11月27日(木)・28日(金)第8回まで3回づつ実施しましたが、J1クラスJ3クラス共に出席者と欠席者が2分する状況で、意欲的に学習を進める者と着いていけない者との差が広がってきつつあるのが気になるところです。

4.日本語教育以外の活動:

-11月13日から1週間、当地の日本大使館主催で「日本映画祭」が開催され、毎晩日本映画が上映されました。大学の文学部長のお誘いで私も17日に出かけ、最近の作品「レンタネコ」を鑑賞して楽しみました。

-その際に知り合った大使館書記官から、大使との面会をセットして頂き、11月26日に当地日本大使館を訪問して、河原大使と1時間程お話をすることができました。

-11月30日(日)に、マリオットホテルにおいて恒例のチャリティー・バザーが開催され、当地の在外公館が数多く出店して自国の名産等を販売して大変な賑わいでした。日本大使館も出店し、アトラクションの一つとして「折り紙」のプレゼンを実施しましたので、私もお手伝いとして来客の子供たちを対象に折り紙の指導を担当し、楽しいひと時を過ごしました。立ちっぱなしでちょっと疲れましたが、河原大使始め日本大使館の皆さんと親しくなる良い機会でした。

5.今後の予定:

-こちらではユリウス暦のためクリスマスは1月7日となっており、12月は特に大きなイベントもなく、12月30日の学期末まで4回づつ授業を行う予定です。なお、国際交流基金ブダペスト日本センターのY氏より、12月17日から19日にかけて当地を訪問し、12月18日のJ1授業を見学したいとの希望が届いたので、了解のお返事を致しました。

                                  (以 上)