カレンダーも新しい年を迎え、ここブルガリアでは身を切るような寒さが一段と厳しさを増している。
今月の教育現場について振り返れば、年明け最初の講義では教室を見渡して思わず苦笑いをしてしまった。十二月の休暇前もそうであったが、出席者がいつもの半分にも満たない。学生諸君はどうやら実家での家族との時間をこれでもかというほど大切にしているようで、帰省先から戻ってくるのが少々遅れてしまうのは当地の「お国柄」といったところか。空席の目立つ教室は少々寂しいものだが、家族を愛する彼らの気質を思えばそれもまた微笑ましく感じてしまうのは私が年を取った証拠かもしれない。
それでも、一月十六日の金曜日には冬学期の全課程をなんとか無事に終えることができた。遅れて戻ってきた学生たちも最後には何食わぬ顔で合流し、学期の締めくくりに相応しい熱心な姿勢を見せてくれた。
十九日の月曜日からは、冬学期の集大成である期末試験が始まる。廊下のあちこちで必死に日本語を暗唱する彼らの姿を見ていると、「みんな頑張れ」と心の中で声をかけずにはいられない。彼らのこれまでの努力がしっかりと結実することを願ってやまない。
