聖キリル・メトディウス大学

小山 良夫

2026年2月1日

  1. クリスマスと新年が一緒に:

-北マケドニアは、12月31日から1月9日まで、クリスマスと新年が一緒に来る休暇となります。前回も書きましたが、こちらではユリウス暦という暦を使っており、グレゴリオ暦を使う国よりクリスマスが2週間遅く、1月7日に来るからです。

-この休暇を利用して、1月6日~9日まで北マケドニア最大の観光地、Ohridを訪問しました。スコピエから南々東に約150km、バスで3時間半位でアルバニアと国境を共有する湖の町Ohridに着きました。夏のOhridは観光客で大賑わいとのことですが、冬は観光客が全くおらず、旧い歴史遺産を訪ね歩いて異国のクリスマスを堪能しました。

-11月10日に当地に到着してすぐ、内務省にIDカードを申請していましたが、こちらのお役所仕事は予想以上に非効率で、2カ月以上経って1月16日にようやくIDカードが入手できました。それも大学のDさんと一緒に2時間以上も役所の事務所の前に大勢の外国人(殆どはトルコ人)と一緒に並んだ結果です。このカードは日本の外国人登録カードのようなもので、これがないといつもパスポートを携帯しておらねばならずかなり不便でしたが、やっと正規の長期滞在者身分になれました。

-こちらは緯度が函館と同じなので、かなり寒い冬を覚悟していましたが、これまでの所雪は1月21日に一度降っただけで、それも翌日すぐ融けました。アパートの中はお湯が循環する暖房が効いており、寒さに震えることはまずありません。

-1月19日は、Epiphany Dayという東方の3博士がキリストを訪問したという宗教的な祭日です。街中を流れるVardar川に架かる橋の上でミサが行われ、その後小さな十字架が司祭の手で川に投げ込まれると、待ち構えていた50人余りの男たち(女性も4人いたとか)が水に飛び込み、競ってこの十字架を水の中から拾い上げるというものです。幸い好天に恵まれ、私も見物人数千人と共に、マケドニア版寒中水泳会を楽しみました。

2.日本語授業の様子:

-1月12日から1週間は試験準備期間とされており、その後1月19日の祭日を経て、1月20日から30日までは昨年夏学期の試験期間、続いて2月2日から13日までが直近の冬学期の試験期間となっています。その後、2月16日から夏学期が始まり、5月下旬まで約3カ月の後半の授業が始まります。

-日本語は、2月5日(木)にJ1の試験、2月6日(金)にJ3の試験を予定しており、今月は試験の準備と学生達への連絡を行いました。試験内容はJ1、J3共に、授業中に実施した「多読」の読み物の中から学生が希望する読み物を一つ選び、私の前で朗読してもらうことにしました。J1はひらがなとカタカナを終了して、教科書に入ったばかりなので、文法はまだ試験するレベルではないこと、J3は、文法はかなり進んでいるけれど、欠席の多い学生もいるので、なるべく試験のチャンスを平等にするためでもあります。

-また2月から、一般募集の日本語初級クラス2クラスを新規に開講するため、大学の文学部長秘書に募集とクラス編成の労を取ってもらいました。このクラスは、高校生1クラスと成人1クラスで、大学の教室を使用して3か月間12回の授業を予定しています。12月中旬から半月ほどの募集の結果、両クラス共80名を超える多数の応募者があり、日本語熱の高まりを感じました。その中から先着20名づつを選んで招待メールを送りました。現在教材等を準備して2月2日の開講に備えています。

3.日本語教育以外の活動:

-先月スタートした“九路盤囲碁の会”の第2回目会合を1月14日に大学で開催し、15名の参加者がありました。これまで “囲碁の会”について、日本大使館の広報フェースブックでPRして頂いたこともあり、今後更に参加人数が増えそうなので、第3回会合からは大学から外に出て、街中の集会カフェを使って開催することにしました。その結果、1月21日の第3回目の会合では新規の参加者が更に増え、37名もの参加者で大盛況でした。続いて1月28日に第4回目の会合を開き、やはり30名近くの参加があって、夕方17:30から20:30頃まで皆で囲碁を楽しみました。

-しかし参加者が増えてくると、手持ちの囲碁セット(12組)では足りなくなってきました。そこで、伝手を頼って日本の囲碁の総本山「日本棋院」に協力を打診したところ、幸運にも九路盤囲碁セットを10セット寄贈して頂くことになり、近い内に当国に届くことになっています。これでしばらくの間、”九路盤囲碁の会”を定期的に開催して、皆で囲碁を楽しむことができそうです。

-1月20日に大使公邸に招待され、夕食を共にしながら、マケドニア人と結婚され当地で長期に居住しておられる日本人女性たちから、当地の様々な経験を伺う機会がありました。当地の医療レベルは意外に高く、信頼できるという話が印象的でした。

-1月28日に、日本に研修で行った経験のある当地の専門家が集うJICA Alumni Associationの年初会合に招かれ、”九路盤囲碁”の紹介をしました。こちらの知的な人々の間に”囲碁”が趣味として広まる機会になればと思います。

-日本大使館の文化広報担当者と、1月12日、1月26日の2回に亘って打ち合わせを行いました。そこで、日本語の普及に関するショートビデオを撮影すると共に、2月末に予定している文化活動について意見交換をしました。折り紙のワークショップを実施したいとのことでしたので、私の経験を紹介し、会場や招待者等の打ち合わせを後日行うこととしました。

                                 (以 上)