5月20日より第3回日本語クラスを開始。

第1回(去年10月開始)からの継続3クラス、第2回(2月開始)から1クラス、第3回(5月開始)新設1クラス、計5クラス62名。

・課題への取り組み

①モチベーションの向上

 国際交流基金日本派遣プログラム、京大日本招聘プログラム、文科省国費留学プログラム等紹介後、目に見えて学習意欲が向上。第2回コース終了時数名だったひらがな習得者が大幅に増加。

 各種プログラム候補者選考のため、各課終了時に小テストを実施。ひらがなで解答すれば点数2倍、カタカナは1単語に付き3点加点、漢字は1字に付き5点加点としたところ、漢字学習者も増えつつある。その他選考の条件として、出席率、宿題提出率を加えたところ、出席率もアップ、自宅学習者も増加。

②学習時間の確保

上記の通り、自宅学習者が増え学習意欲も高まっているが、1年で(週2回、1クラス90分、13週間、年3回実施)N5の内容を終了するためには時間が不十分のため、学期間休み中に会話中心の特別クラスを実施。各種プログラム紹介前にもライティングクラスと会話クラスを実施したが、出席者が少なく途中実施を断念。しかし、プログラム紹介後は出席者も多く今後も実施予定。

③会話力向上

第3回終了後よりN5課程修了者を対象に、JICAボランティア等の協力を得て会話クラスを増設予定。

アフリカでの学習者全般に言えることだと思うが(日本語専攻の学習者は別として)、習得しても使う機会がない、就職に有利にもならない、これではモチベーションが上がらないのは当然である。結果、初級の早い段階で大部分が学習を止めてしまう。これは赴任前から分かっていた事なので、様々な対策を取ってきたが、やはり各種プログラム等のインセンティブには絶大な効果があることがはっきり分かった。もちろん授業の質にも拘り、独自のテキスト、教案を用い生徒が退屈しない、発話中心の授業を行っている。そして、学習者に自身の上達を実感させるために、N5,N4内容をそれぞれ1年で終了する課程を組んでいる。