派遣先:ヴロツワウ経済大学

クラスとコマ数:

3クラス(1.2セメスター終了クラス、2.4セメスター終了クラス、3.6セメスター終了クラス)、各クラス週2コマ(1コマ90分)

 

テキストと授業の進め方:

1.2セメスター終了クラス『GENKIⅠ』前期6-8課、後期9-12課

2.4セメスター終了クラス『GENKIⅡ』前期13-16課、後期17-20課

新出単語、会話、ビデオ、文法説明、練習、ワークブックの順番で授業を進めた。各セメスターごとに中間テスト、期末テストを実施し、その点数及び出席状況で最終成績を決めた。会話は毎回何度も練習した。それによりかな、漢字がだんだんスムーズに読めるようになってきた。漢字学習(特に筆記)はポーランドの学生にとって大きな負担になり、それにより日本語授業への興味を失うこともあるので、無理強いはしなかった。コミュニケーションはできるだけ英語を使用せず、簡単な日本語やジェスチャーで行うようにした。

3.6セメスター終了クラス『中級から学ぶ日本語』

前後期とも学生は、中国人、台湾人、ポーランド人(卒業生でトヨタヨーロッパに勤務)の3人で、レベルもかなり高いことから、学生たちと何冊かのテキストを比較し、このテキストに決定した。テキストの構成順に「新しい単語」、「いっしょに考えましょう」本文… という順で進めた。優秀な学生たちだったので、平均2コマ(1週間)で1課を終えることができた。中国語圏の二人は日本語能力試験N1を受験するということで、テキスト1冊完成させるために、課によっては、「使いましょう」の練習だけにとどめた。コミュニケーションはすべて日本語で行った。

 

日本文化紹介:

前期:書道、折り紙、かるた、JPOP、後期:日本語ゲーム(しりとり、なぞなぞ)、日本昔ばなし、YOUTUBEで日本の伝統文化、和食、観光地紹介など

授業に日本から交換留学生が参加してくれたので、若者が興味のあるコスプレ、アニメ、JPOPなどの話題で楽しい交流ができた。

 

宿舎:

大学構内にあるドミトリーのゲストルーム(キッチン、バストイレ、冷蔵庫、暖房付)。洗濯は洗濯室にコインランドリーがあり、毎回3ズロチのコインを事務所で購入する。お願いすれば、毎週部屋の掃除とシーツ、タオルの交換をしてくれる。

 

その他:

この大学の日本語クラスは正規の卒業単位を取るためのクラスでなく、いわゆる課外授業(成績はつけるが)であり、最初は学習希望者が多いが、文字や文法が難しくて興味を失ったり、他の授業の関係で出られなくなるなどで、徐々に学習者が減っていく傾向にある。しかし教師はそれを過度に心配することはないと思う(もちろん、常に自分の教授法や学生への興味の保たせ方を見直す必要はあるが)。私のクラスの場合も前期から後期にかけてそれぞれクラス人数は(18→6)(5→3)(3→3)となったが、モチベーションが高い学生たちは、学習を継続し、日本語能力試験を受験したり、日本旅行に行ったりと日本語への興味を保っている。そういう学生が1人でも2人でもいるなら教師にとっては喜びである。

ヴロツワフ経済大学には、日本から交換留学生が4人来ており、彼らに都合がつくとき日本語授業に参加してもらった。会話のお手伝い、文化紹介等で活躍してくれ、ポーランドの学生とも公私にわたり親しく交流していた。今後も日本の学生の都合がつくならお願いしてみるといいと思う。