ジンドブル!
もう2月ですね。ポーランドは、例年1,2月は雪が積もっているそうですが、今年は一度降った大雪も、もう消えてしまいました。雪が積もっていた時は、荷物や子どもをのせて「そり」をひいてる姿があちこちで見られ、ポーランドらしさを感じウキウキしました。大雪の翌日の公園は、散歩する人が多くて驚き!
さて、年始の挨拶からだいぶたってしまいました。毎日様々な新しいことがあるので、思い出すのに苦労します。今回は、現在から過去に遡って思い付くままに記させていただきます。写真にコメントをつけて、分かりやすくできればと思っています。
ポーランドの伝統的ダンス「ポロネーズ」
1/31きのうは、4月に卒業する4年生が卒業セレモニーでおどる、ポーランドの伝統的ダンス「ポロネーズ」の練習を見学しました。これは、子どもから大人まで色々な場面で踊られています。特に高校生の卒業式典は、とても格調高く、
初めて見たときはドキドキしました。学生たちの練習を撮った動画の後、他の高校で撮られた本番の動画を見てみてください(初めはABAの音楽で学校関係者をエスコートしているので、1分53秒ぐらいのところから見るといいと思います)
学校ごとにアレンジが違い、おもしろいです。この動画は、上からの撮影がきれいなのでそれも楽しんでください。ポーランドの高校は14歳から18歳までで、日本の中学3年生から高校3年生まで在学しています。
STUDNIÓWKA 2024 – I Liceum Ogólnokształcące im. Tadeusza Kościuszki w Busku-Zdroju – POLONEZ
社会人大学講座
ウッジ大学の吉田先生が40年間続けてこられた「社会人大学講座」は初めに、「第3世代大学にまさる、老後の良薬はなし!」と日本語で言って始まります。40~50人いる参加者の声が響きます。
私の仕事は、回ごとの内容をPWPにまとめ、プレゼンテーションすることです。吉田先生はポーランド語に訳してくださいます。
今までの内容は日本の儀式 ①結納 ②結婚式 ③還暦 ④葬式 ⑤お盆でした。①の結納など、私も初めて知ることばかりで、そういったマニュアックな内容をみなさん真剣に聞いて、クイズを楽しみ、質問もよくしてくださいます。本当に驚きます。
ポーランドは大学まで全て無料なので、時間さえあればいつでも学べます。皆さん、複数の大学に行っています。そういう意味で、年をとるほど学びが深くなっていくのではないかと思うのです。私が還暦の時はコロナだったので、還暦&退職祝いはしていないと伝えたら、会長さんが赤いベレー帽を作ってくださいました。言葉は通じないのですが、みなさんとてもフレンドリーです。
さて、みなさん、「盆踊り」ってなぜやるのでしょうか?どんな意味があるかご存じです
美術館・博物館めぐり
無料の館が多い水・金曜日午後は、アート鑑賞することが多いです。ウッジは第2次産業革命の波にのり繊維工業で栄えた町で、様々な側面をもっています。
人種のるつぼであったり、ドイツ人やユダヤ人がとても多かったり、その社会や宗教、文化等々に様々な歴史を刻んでいます。ロシアやドイツの支配を受け、それに対する抵抗運動も続き、たくさんの政治犯が捕らえられ拷問や死刑が繰り返されていました。そんな歴史をもつからか、最近「銃」をよく見かけます。
こちらでは様々なチャリティーイベントがありますが、先日行ってみると、軍や消防隊の救援活動等への募金を募っていました。子どもたちが並んでいるテントをのぞいてみると、何と銃やライフルの実物を触れることができるテントでした。
私も持ってみましたが、ずしりと重かったです。また、その数日後、わが高校の1年生の生徒たちが「シューティング体験」に出かけて行きました。帰って来て感想を聞くと、「自分はシューティングには興味はないが、ポーランドにはこういう施設がいくつもあるよ。」とのこと。そういえば、ウッジ大の日本人留学生も体験したとか・・・。
芸術鑑賞に関しては、アール・ヌーボー建築やウォールアートに惹かれて町のあちこちに出かけています。しかも、その途中で面白そうなお店を見つけては、ちょっとお試し。最近は古着屋さん巡りが楽しくて、洋服が増えてしまいました。帰りの荷造りが怖いです~!
大使館での新年賀詞
ポーランドと日本の交流に貢献している個人や団体が招待されています。私たちも無償で日本語教育に携わらせていただいているので、お声がかかったようです。大使館は、ケン玉や独楽をお借りしたり、ウッジでのイベントの後援をしていただいたりと身近な存在です。一歩日本を出ると、大使館は頼らざるを得ないです。
ワルシャワ日本人学校見学
日本人会に参加したときにだれも知り合いがおらず、ちょっと困っていましたが、
知りあった小学生たちの名前を覚えて友だちになり、先生を紹介してもらいまし
た。そのご縁で現地の日本人学校を見学させて頂くことができました。
大きな家を3棟繋いで、学校にしています。普通の大きなお家なので、あたたかな雰囲気のあるちょっとしたおしゃれな空間もある建物でした。
日本人学校は独立採算なので、家賃が2000万円というのが大きな問題となっているとのことでした。
鳥獣戯画のなぞりを全校の学生に体験してほしくて、イベントを企画しました。
1週間、入口のエントランスを解放し、いつでもできるように、私が待機しました。
大盛況で、たくさんの生徒が体験に来てくれました。時間がない中、毎休み時間にきてくれ作品を仕上げた子達もいましたし、日本語をとっていない子も来て、顔見知りになりました。
また、嬉しいことに、私の教え子の一人は鳥獣戯画に惹かれて、4月の日本行きに参加すると言っていました。写真を送ります。