2026年3月1日
第4回スコピエ・レポート
聖キリル・メトディウス大学
小山 良夫
- 春の気配を感ずる季節:
-この冬はスコピエは暖冬でした。朝から小雨が降って、どんよりとした空の下で冬の風が冷たく感ずる日もありましたが、すっきりと気持ちよく晴れた日には、ヴァルダル川の河川敷の道から北東の方向に真っ白な山並みが望め、爽やかな気分になります。アパートの窓から見える景色にも柔らかさが感じられ、冬の間枯れていた木々の枝にも赤い蕾がみられるようになりました。春はもう間近に来ているようです。
-旧市街の一角にあるイスラム教徒が住んでいるオールド・マーケットを歩いてみました。くねくねと曲がった石畳の街路の両側には、小さな商店が軒を連ね、衣装店や履物店、アクセサリー店、甘味店、レストランなどが雑然と軒を連ねています。ヒジャブを付けた女性が行き交い、角を曲がるとモスクが現われて、他のスコピエの街並みとは全く違った別世界に入り込んだ気分です。またその地区の奥まった一角は、大屋根で覆われた市場になっており、野菜や肉や香辛料、履物や衣類、ナッツやトルコ風のお菓子などが山積みで売られていて、街中のスーパーと比べて値段も大分安いようでした。
-スコピエの街を見下ろす丘の上には大きな十字架が建てられており、町の人々が週末などによくハイキングに行くようです。途中までバスでのぼり、そこからケーブルカーで頂上まで行けるとのことでしたので、もう少し暖かくなったら丘の上まで登って、そこからスコピエの街を一望してみたいと思っています。
2. 日本語授業の様子:
-2月前半は1月の後半に続き、大学は試験期間のため正規の授業はありません。私も担当している日本語J1・J3クラスの試験を2月5日(木)・6日(金)の2日間実施しました。試験結果はその週末に採点集計し、週明けにオンラインで正式に報告しました。J1クラスは受講者5人の内3人、J3クラスは受講者4人の内2人が試験を受け、受験者は全員が合格して単位を取得しました。今回試験を受けなかった4人は、次の学期末に再試験ができますが、J1受講生の1人は事情で大学を中途退学するとのことです。
-2月の最終週から夏学期が始まり、J1クラスはJ2クラスに、J3クラスはJ4クラスに名称を変えて、2月26日から新学期の授業が始まりました。J2クラスには、J1から継続の3人に加えて2名の社会人が新たに加わり、合計5名です。またJ4クラスはJ3クラスから継続の3人に加えて1名が新たに加わるかもしれません。
-さらに、昨年12月に新たに募集した”高校生クラス”と“成人クラス”の2クラスが、2月2日から4月28日まで全12回の予定で新たにスタートしました。”高校生クラス”は、月曜日の19:00~20:30で9名が参加、”成人クラス”は火曜日の18:00~19:30で13名が参加して、急に授業の準備が忙しくなりました。
3. 日本語以外の活動:
-12月に始めた“九路盤囲碁の会(9×9 I-go Meeting)”は、2月も継続して毎週水曜日の17:30~20:00頃まで開催しており、今月は4回開催しました。毎回20名前後の参加者で賑わっていますが、次第に継続的参加者やレベルが高い人などが分かって来たので、参加者をA,B,Cのグループに分け、近いレベルの参加者でゲームをするように工夫しています。また、会場としているカフェ”Laboratorium”がイベント開催のため使えないことがあり、急きょ会場を変更するなど、様々な状況に対処する必要性も出てきました。
-2月19日(木)に日本大使館主催で天皇誕生日の祝賀会が催され、現地の親日関係者など200名ほどが招待され、私も末席に招待して頂きました。当日は、大学関係者、日本語クラス関係者など顔見知りのマケドニア人もかなり出席しており、日本留学経験者などと新たに知り合いになる良い機会となりました。
-2月20日(金)~23日(月)、3泊4日でハンガリーのブダペストを訪問し、JFブダペスト日本文化センター主催の”2026年中東欧日本語研修会“に参加しました。中東欧13か国から40名余の日本語教師が招待されて参加し、ホテルに缶詰めで熱心に報告や意見交換を行いました。参加者の3分の2は非日本人の日本語教師でしたが、コミュニケーションや報告等はすべて日本語で行われ、大変ユニークな国際会議で刺激を受けました。
-2月25日(水)の17:30~20:00に、日本大使館主催で”折り紙ワークショップ“が開催され、私は講師として招かれました。45名ほどの参加者に対して折り紙の指導と折り紙の応用のショート・ビデを組み合わせた参加型のワークショップを行い、楽しんでもらえたと思います。北マケドニアは国土も狭く小さい社会で、滞在する日本人も少ないので、この機会に日本語教育や日本文化の紹介に、少しでもお役に立てたのは嬉しいことです。
(以 上)
