ブロツワフの町
今年の2月は暖かいのか思っていたが、中旬あたりから日中-5℃と、いつものポーランドに戻っている。1月末に前期試験を終えたが、その時、私の持っている一番上のレベルのクラスで『ポーランドとブロツワフを日本人に紹介してください』というオーラルテストを行った。事前に原稿を書かせ、チェックをして発表させた。その中の一つを紹介したい。
はじめまして。
わたしはオレナです。
ポーランド人です。
ポーランドは ヨーロッパのちゅうおうにあります。
バルトかいは ポーランドの北にあります。
タトラさんみゃくは ポーランドの南にあります。
ワルシャワは ポーランドのしゅとです。
ポーランド人は しんせつでていねいです。
ショパンとワレサさんは ゆうめいなポーランド人です。

 

 

 

ポーランド人は お酒を飲むのがとても好きです。
ポーランド人は ピエロギとビゴスを食べます。

 

 

 

ポーランドは きれいなくにです。
ブロツワフは 百本のはしがあるまちです。

 

 

 

ブロツワフは ポーランドの南西にあります。
ブロツワフは シロンスクけんのちゅうしんのとしです。
ブロツワフは 学生のまちです。
ここに たくさんいい大学があります。
わかい人は パブにいくのが好きです。
ブロツワフは おもしろくてきれいなまちです。

ぜひ みなさん きてください。
(注:オレナさんが原稿で漢字を使った部分のみ漢字にしました。)

彼女のスピーチを聞いてる時、語彙も表現も限られた中で、ポーランドやブロツワフを一生懸命紹介したいという気持ちが、どのガイドブックよりも伝わってきた。
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スケジュール
ブロツワフで2年目の生活を迎え、1年目と大きく違うのは、スケジュールを立てられるようになったことだと思う。昨年度の経験から、各月ごとにまとめた学期のスケジュールを初めの授業で学生に渡すことができるようになった。スケジュールの内容はカレンダーに授業実施日とイベントや試験日程を記入したもので、授業以外にイベントとして年内では3つのイベントを計画した。
11月10日(水)” Curry Rice ”
12月 1日(水)” Manga and Anime presentation ”
12月15日(水)” Sushi Party ”
11月10日と12月15日はどちらも食べ物に関する内容だが、2つとも日本語のテキストによく出てくる食べ物で、私がなんとか出来るものとして選んだ。イベントの進め方は、普段の授業のクラスの枠を外し、プロジェクターの使える教室に学生を集め、英文とそれに対応した日本文のレシピーを1枚のプリントにまとめ、初めに学生に配布する。
パワーポイントでその内容について写真を使いながら説明する。配布したプリントは文字だけなので、写真が入るとより一層理解しやすくなる。説明が終わると実際に学生たちに食べてもらう。” Curry Rice ” では、何人かの学生に盛り付けを頼み、” Sushi Party ” では、『太巻き』は私が作ったが、学生たちには『手巻きずし』を一人ひとり体験してもらった。

 

 

 

Curry Rice の様子
イベントはいづれも午後5時半から7時までの90分に時間を区切り、実際に食べている間の時間を使って、Curry Rice の時は、前年度日本語クラス受講者たちの Oral Testを録画したビデオを見せ、それぞれのクラスで学期の最後まで勉強を続けるとどのレベルまで到達できるか学生たちに感じとってもらった。

 

 

 

 

手巻きずしにチャレンジ
” Sushi Party ” では『着物』についてのDVD、『着付け』や『帯の締め方』などを見せ、当日は、学生への意識付けの1つとして私も着物姿で参加した。そして、たまたま、ポーランド人のレポーターが日本に来て京都の舞妓さんを取材したテレビ番組を見つけ録画したもの(解説はポーランド語)も見せることができた。

 

 

 

 

SUSHI は日本の代名詞
12月1日の ” Manga and Anime presentation ” は、Torń で日本語を教えている先生にブロツワフ経済大学まで出張していただき、講演をお願いした。日本の漫画・アニメへの関心がとても高いことは昨年から知っており、講演をお願いした先生が日本語教師になる前、長い間、日本の大手出版社で漫画・アニメに携わっていた話を聞いたときから、是非、学生たちに講演してもらいたいと考えて、やっと実現することができた。

 

 

 

 

講演が終わり質問している学生や実物の日本の漫画本を手にして喜んでいる学生たち(右の写真)。

今学期、あと予定しているイベントは、新年1回目の授業(1月3日と4日)の『書き初め』がある。これは昨年度の経験から、クリスマス休暇で帰省している学生が多いと、年明け最初の授業に出席する学生が少なく、テキストに入らず、Caligraphy を体験してもらう時間にした。それが終わると1月半ばに各クラス、テストを行い学生に学期の評価を伝え1月20日に今学期(前期)を終えることになる。
スケジュールが立てられるようになり、いろいろなことを準備するのに、どれくらい時間が必要かを考えられるようになった。
このクリスマス休暇の間に後期のスケジュールを考え、前期の終りに学生たちに紹介し、少しでも興味を持ってくれたらと思っている。
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ポーランド語(1)
ブロツワフの生活が2年目に入りポーランド語の音にも慣れてきたが、日常会話までにはまだまだ程遠い。
昨年、ブロツワフへ来ることが決まっても、特別、ポーランド語を覚えなければという気持ちにもならず、英語が少し使えれば何とかなるだろうと軽く考えていた。ワルシャワに到着してブロツワフに来る前、ウッジで2週間ホームステイをしながらポーランド全般について研修を受けた時、初めて本格的にポーランド語を勉強することになった。まったく何の予備知識もないまま、直接法でポーランド語の特訓を受け、語彙・文法・発音と すべてが初めてでとても苦労した。Eva 先生はほとんどポーランド語だけで説明するので、今、何をやっているのかうまく理解できず何度もイライラ状態に陥った。

ウッジの研修後ブロツワフで1人の生活が始まり、途端にポーランド語の必要に迫られることになった。学生には英語で問題ないが、宿舎を管理する人たちには1~2人を除いてほとんどポーランド語でなければコミュニケーションがとれない。学生が近くにいるときは学生に通訳してもらい事が足りるが、いつもというわけにはいかない。
ブロツワフに来てからウッジの研修でやったポーランド語の授業のノートを見直すと、わずか2週間の短い間で、ポーランド生活に対応できる内容を習ったことに気づいてとても驚いた。
それから、そのノートを見直すようになったが、日本語の授業では英語を媒介語とし学生とのコミュニケーションも英語で済ますことができるため、1人でポーランド語を勉強してもなかなか先へ進まない。私としては宿舎で働いている人や現地の人たちとなんとかポーランド語でコミュニケーションをとりたいと思っており、今年に入り、もう1年ブロツワフにいることが決まってから、もう1度どこかでポーランド語を勉強しようと思った。ある日、日本語受講者の学生にポーランド語を教えてくれる場所を探していることを話したら、ブロツワフ経済大学の講座に、エラスムスプログラムで来ている留学生(EUを中心とする国々の交換留学制度)対象のポーランド語講座があることを教えてくれた。それから大学関係者に話をし、その講座を担当している Halina Karaszewska 先生を紹介してもらい、連絡をとって3月末から授業に参加した。

授業はすでにアルファベットから会話表現、文法と進んでいたが、ウッジの研修でやったことが多少頭に残っており、なんとかついていくことができた。Halina 先生の授業は英語を媒介語としてわかりやすく説明してくれ、また、クラスの雰囲気を盛り上げることがとてもうまく、とても楽しい授業だった。しかし、一緒に勉強している留学生たち(トルコ、フランス、イタリア、ロシア、ラトビア、リトアニアなど)には簡単に理解できることも、私の固い頭ではすぐに理解できず、Halina 先生の好意で同じ内容の授業を2回受けさせてもらったりもした。週2回、このポーランド語の授業を受けているときは『先生にあてられたらうまく答えられるだろうか』などと学生気分にどっぷり漬かり、pair work などで留学生たちとも顔見知りになり友達になることができた。
5月末に試験が行われることを聞き、私から Halina 先生に試験も受けたいと話をした。ほんの2か月余りだが、1つの区切りとして自分の力がどれ位なのか試してみたかった。ウッジの研修以来、2度目のポーランド語の試験。Halina 先生から、ある程度、傾向と対策の話があったが、試験用のノートを作り、日本語の授業の前に、学生に教えてもらったりして、かなり時間をかけて試験に臨んだ。自分に都合のいい理由をつけて何度も試験を受けるのをやめようと思ったが、40分ほどの試験を終えたとき、結果はどうあれ、ある種の満足感を感じ、やっぱり受けてよかったと思った。
Halina 先生のポーランド語受講後から数か月がたち、日本への一時帰国ですっかりポーランド語を忘れてしまったが、また、10月から Edyta 先生からポーランド語を週1回習っている。昨年度まで、Halina 先生が1人で留学生のポーランド語を教えていたが、今年度の留学生数が130名ほどになり Edyta 先生と2人で担当することになったらしい。ポーランド語を完全にマスターなどという考えは全くない。ただ、来年7月、日本へ帰るまで、どの程度ポーランド語に慣れ親しむことができるのか 自分を試したいと思っている。