学 期 末 報 告
(1年生・コミュニケーション)
*今学期に使用した教材 『みんなの日本語 初級Ⅰ』
*学期開始前の授業予定及び実際の授業進捗状況
各課の最後に置かれている「問題」を担当。
第11課まで進捗。
*今学期の問題点・来学期の課題
「問題」冒頭部のヒアリングが十分できているか、チェックが不十分であった。
この部分を中心にどのように効果的に把握するかが来学期の課題である。
*課題への取り組み方
学生の間での主体的・能動的な会話練習とそのプレゼンテーションに取り組む必要がある。なお、これは全学年に共通することであるが、自学自習能力の養成を学習の柱に据える必要がある。日本語教育を通じて、魚を与え、漁網を与えるのではなく、“魚を獲る能力”を身につけさせることも肝要であろう。
(1年生・表記・漢字)
*今学期に使用した教材 『BASIC KANJI vol.Ⅰ基本漢字500上』
*学期開始前の授業予定及び実際の授業進捗状況
各課の「読み練習」「書き練習」「読み物」を担当。
第9課まで進捗。
*学期の問題点・来学期の課題
・漢字学習の大前提のひらがな、カタカナの学習に相対的に力を入れた。
・その後に、一点一画⇒部品(パーツ)⇒全体の習得の考え方に立って、漢字の的確な
習得を図った。
・漢字の形の習得・模倣に走り、上記の考え方を十分理解させることが来学期への課題
である。
・生きた文章の中で漢字を習得させることも課題である。
*課題への取り組み方
3年に進んでもひらがな、カタカナがあやしい学生がいる。指導方法に工夫が必要である。また、学んだ漢字を使って、早い段階から自己表現させることを検討してよい。
(2年生・会話)
*今学期に使用した教材 『ニューアプローチ 中級日本語 基礎編 改訂版』
*学期開始前の授業予定及び実際の授業進捗状況
各課の最後に作文練習のテーマを基に討論し、会話能力を高めることを目標とした。
第9課まで進捗。
*今学期の問題点・来学期の課題
討論する力が不十分であったため、自らの中で問題意識を探り、作文をさせた。そのうえで、会話、コミュニケーションの練習を行ったが、十分展開できなかった。
また、場面を設定し、会話スクリプトを作成・発表させた。
また、自ら興味のある問題について、自由にスピーチさせた。
課題への取り組み方
- 「会話」の教材としては、『ニューアプローチ』は不適かと思われる。学生の間での主体的・能動的な会話練習とそのプレゼンテーションに取り組む必要がある。
(2年生・表記・漢字)
*今学期に使用した教材 『BASIC KANJI vol.Ⅱ 基本漢字500下』
*学期開始前の授業予定及び実際の授業進捗状況
・前半は各課の「ユニット1」「ユニット2」を主に学習。
・中間・後半にかけてユニット3の学習に重点を置いた。
・最後には巻末のインデックスを使って漢字の成り立ちを学習させた。
・テキストをすべて終了した。
*今学期の問題点・来学期の課題
・明確な引継ぎ、全体的な進行計画の提示がなく、若干の混乱が開始時に生じた。
・能動的・主体的な学習姿勢に欠ける学生が多くいたように思われた。
・見よう見まねの漢字習得でなく、基礎を踏まえた漢字習得をさせるよう、工夫が
必要である。
・ユニット3では、文章の中で漢字を学習させ、また作文をさせた。
・生きた文章の中で漢字を習得させるという現実との緊張関係を授業に取り入れること
も課題であろう。
課題への取り組み方
学んだ漢字を使って積極的に自己表現させることを検討してよい。
なお、原稿用紙1枚程度の作文能力の獲得を図ったが、これを越えて2枚、3枚と書く能力を学生も出た。この能力の拡充強化を図ることも必要である。
(3年生・コミュニケーション)
*今学期に使用した教材 『テーマ別 上級で学ぶ日本語』(研究社)
*学期開始前の授業予定及び実際の授業進捗状況
各課のテキストを要約し、それについて自己の考えを述べる能力、さらに伝達・討論する能力を獲得させることに主眼を置いた。
また、テキストに関連する新聞のコラム記事等を読ませ、日本の歴史・文化の基底にあるものを理解させることも狙いとした。
また、以上のための基礎的作業である漢字理解の力を高めることも重視した。漢字学習における「演繹⇔帰納」が円滑に進むよう、工夫が必要である。
第9課まで進捗。
*学期の問題点・来学期の課題
テキストを理解し、これを要約し、自分の意見を述べるという能力の涵養を図ったが、まだ不十分であり、さらに、その能力を強化する必要がある。
テキストの選定にも工夫が必要かとも思われる。
また、これは全体的に言えることであるが、教師間の連絡・連携・調整の態勢づくりも必要かと思われる。
課題への取り組み方
学生の間での主体的・能動的なコミュニケーション、プレゼンテーションをすすめることに取り組む必要がある。
なお、原稿用紙3枚程度の作文能力の獲得を図ったが、これを越えて4枚、5枚と書く学生も多く出た。また、相当数の作文を提出する学生も多く出ている。この能力の拡充強化を図ることも必要である。こうした点から考えれば、全学年に共通して言えることであるが、学生は機会と場を与えられれば、そのポテンシャルを発揮する。ポーランドの日本語教育の将来に期待したい
