ヴェリコタルノボ大学 報告書     2017年10月1日~2018年4月10日現在   

1 ヴェリコタルノボ 

  ソフィアの中央バスセンターから約3時間、ブルガリア中央部に位置する人口7万人ほどの落ち着いた地方都市。かつて第二次ブルガリア王国の首都として栄えた歴史、蛇行するヤントラ川、三つの丘、古い家並みが織りなす美しい景観から、ブルガリアでは人気のある観光地の一つとなっている。

 新市街、旧市街、3つの丘の地域に分かれており、ヴェリコタルノボ大学のキャンパスは3つの丘の地域に設置されている

2 大学の概要

  ヴェリコタルノボ大学(St,Cyril and St.Methodius University)は市内に3つのキャンパスを持っている。現代言語学部は、大学の本部が設置されているスヴェタ・ゴラの丘にあり、広大な敷地内には、図書館、学生寮、ゲストハウス、学生食堂等がある。

3 大学の日本語教育

(1)1994年 日本語教育開始

(2)日本語教師

〇 Katya Marinova (カテャ先生)センター長

      Magdalena Nik Vassileva (マギ先生)

      Militsa Gancheva Mineva (ミリッツア先生)

      Lyuboslava Tomova (リュバ先生)

      ICEA派遣講師

    ・ 日本語担当教師はICEA派遣教師を含めて5名。しかし、今年度は博士論文 作成のため、

          ミリッツア先生が特別な時間以外は授業を担当しなかったため、年間を通じて4名の教師で授業を担当することになった。    

    ・ すべての学年をすべての教師で担当する。月単位程度で進度・授業予定が掲示される。前時の進み方によって予定が変更となることもある。

(3) ICEA教師

      ①担当時間数

            前期  週6時間(月1コマ・火1コマ・水1コマ・木3コマ)

                             1年生2コマ 2年生1コマ 3年生2コマ 

                                 4年生英語専攻・ブルガリア語専攻各1コマ 

            後期  週5時間+相談時間1の6時間

                               (月1コマ・火3コマ・木1コマ+相談)

              1年生1コマ 2年生1コマ 3年生1コマ 4年生(E/B)各コマ 

        ※  他の先生方と授業交換や代講、日本語学科行事への参加を依頼されることもある。

  ②担当する主な授業内容

   ● ICEA教師は、1年生~3年生は「話す・聞く」等の会話を中心とした分野、4年生は「レポート作成」指導を主に担当する。                        

   ● 会話・聴解等の「聞く・話す」分野の成績資料収集、チェックを任される。

(3)使用教材

   〇教科書 みんなの日本語(旧版) 本冊、 よめるトピック

                    聴解タスク、やさしい作文  

                    毎日の聴き取り  他 

    ※日本語教育関係の本はそろっている

     日本語センター(研究室)にはさまざまな日本語、日本語関係書籍があり、教師も学生も借り出すことができる。

(4)授業  

   〇授業は一コマ90分、2016度までは75分授業であったが、今年度より90分になった。

    105分間の中で、途中休憩を15分とるか、90分の後15分早く終わる等は裁量に任されている。

          1 時限  8:15~10:00

          2 時限  10:15~12:00

          3 時限   12:15~14:00

          4 時限  14:15~16:00

          5 時限  16:15~18:00

          6 時限  18:15~20:00

(5)日本語科在籍学生と学習内容

   1年(16名)前期 週7時間  みんなの日本語初級Ⅰ

           後期 週7.5時間   

   2年(12名)前期 週5時間 みんなの日本語初級Ⅱ 

          後期 週3時間 みんなの日本語中級Ⅰ

         3年(10名)前期 週4.5時間 みんなの日本語中級Ⅰ 翻訳

                      後期 週5時間  翻訳

         4年(英語専攻16名)

                           前期 週5時間 翻訳(文学、映画、経済等)、レポート作成

               後期 週5時間    〃

         4年(ブルガリア語専攻7名)  

                          前期 週5時間 翻訳(文学、映画、経済等)、レポート作成 

              後期 週5時間    〃

   ※仕事を始めたり留学したりで、学年中途で授業に参加できなくなる学生もいるため、学生数は一定していない。

   ※教育実習のため授業に参加できない場合や診断書を提出しての不参加授業時間は、出席扱いとする。

(6)主な年間行事

  10月 2日(月)  始業式 オリエンテーション 

       3日(火)  前期授業開始、    

     21日(土)  切り絵ワークショップ(ポーランド人教師)

     22日(日)  切り絵ワークショップ

  11月 3日(金)  日本語能力試験説明(交流基金日本語教師)

       6日(月)  ゆるキャラで連携する日本語学習

            (トルコ・カイセリ日本語教師)

     12月23日(土)~1月7日(日)

         クリスマス・年始休暇  

       ※1月1日以外は正式な休みではないため、2日から5日までの授業は12月に振り替えて授業を実施しておく。

  1月19日(金)  前期授業終了

    22日(月)~2月16日(金)

        前期試験期間   

  2月18日(日)~2月24日(土) 共愛学園前橋国際大学短期共同研修

    27日(火)   留学生採用試験(大使館)

  3月15日(木)   ベオグラード大学山崎佳代子教授来校授業

    22日(木)   タルノヴォの日(ヴェリコタルノヴォ市関係施設は休日)

              大学は授業実施

    4月 6日(金)~   イースター

     10日(火) 

    14日(土)  日本語弁論大会(ソフィア)

    21日(土)  日本文化祭

   5月 1日(火)  労働の日

       11日(金)  大学の日

       24日(木)  文化の日

   6月 1日(金)  後期授業終了

    4日(月)~ 後期試験

   7月上旬    (バルカン日本語キャンプ 予定)

   ※ 例年国際交流基金主催のバルカン日本語キャンプが行われているが、今年度の開催期日、開催地等は決まっていない。

  (東欧では通常のことだが)行事の期日、予定などは間際にならないとはっきりしないことが多い。

(7)その他

  • 教師全員が揃う機会が少ないため、指導方法、評価基準等の共通理解が十分でないと感じた。

・ 日本学科としての予算が大学からおりないため、文化祭での売り上げや寄付 で用紙や文具類を購入しているとのこと。

  • 4年生は、レポート作成指導を担当するが、4年生の日本語能力がレポートを作成する段階まで届いていない等、学生の能力と教師の要求水準との乖離が大きいと感じた。また、書くことの授業にも関わらず、聴解・会話の評価も任されて困惑することがあった。
  • 授業予定、変更等の、学生と教師との連絡はfacebookでとっているようである。

4 生活

     (1)宿舎

  日本語センターから歩いて数分の、大学ゲストハウス。目の前にバス停、コンビニ(よろず屋?)パン屋、郵便局などがあり、便利である。                  

     大学の学生食堂からも近い。

     GFは大学の車庫、1Fと2F(日本の2F・3F)が居住階。2Fは短期の研修参加者用となっている様子である。

     管理人(月~金の8:00~16:00勤務)の部屋は2Fの21号室。洗濯室は入り口横にある。

     日本語講師の部屋は206(3F)。メゾネットタイプの部屋で、段差が多い。

    入り口にはコート掛けと靴箱、トイレがある。右手にキッチン。小さなテーブルと椅子2脚、ミニ冷蔵庫がある。オーブン付きの大きなコンロが設置されているが、つまみが取れている等の不具合があるため使用していない。

キッチンより一段高くなった表側に居間があり、ソファと机が配置されている。上階には寝室と浴室(旧共産圏特有のシャワーとトイレの境のないタイプ)、寝室にはベッドが二つあり、広さは十分である。洋服ダンスもある。

建物自体が古いため、コンロやトイレなど故障箇所が多く、扉もきちんと閉まらない等、使い勝手がいいとは言い難い。

 (2)買い物

簡単な食料品や日用品は宿舎近くの店舗で購入することができる。またバスで10分ほどのセンターには市場やスーパーがあり、大抵のものは購入できる。郊外には大型スーパーやホームセンターもある。バスの運賃は3月1日より値上がりして1レフになった。

日本食は、醤油、海苔、ワサビなどが手に入るが、アジア食品を専門に扱っている店は、今のところ見つからない。

日本文化祭に向けて  

                浴衣の着付け練習                                              書道の練習

  

誕生日に学生がバースディケーキを作ってくれました。

 

 

 

 

 

寮の部屋の窓からツァラベッツの丘を望む         入り口から部屋の中を見る

   

大学 日本語センター入り口                               大学 日本学科の教室