ヴロツワフ経済大学日本語経験者クラスの報告 (2017年10月~2018年6月)

日本語の扱い:日本語は外国語の選択科目ですが、仏語、独語、スペイン語、ロシア語、ポーランド語のような正式選択科目ではないため、進級の判断基準として成績はつけるもののインターネットのサイトに成績は載らず、単位も出しません。学生は単位のためではなく、純粋に自分が勉強したいから日本語を勉強しています。

学習内容とクラス編成:

クラス編成はカタジーナ先生がコーディネートしてくれて、学生の登録が終わるとクラス別の登録者名簿を渡されます。

★Group after 2 semesters : 月、水 16301800

ビギナーから進級してきた学生のクラス

げんきⅠ 6課~12課 (文法、漢字、自分のことを話す練習のほか、習字や折り紙、茶道体験、プロジェクターを使って日本の紹介などをしました。)

★Group after 4 semesters:月、水 18151945

独学も含めて、げんきⅠを終了した学生のクラス

げんきⅡ 13課~23課 (この大学では3年生からインターンシップや経験を積むために仕事を始めることが奨励され、働きながら学ぶという学生が多くなります。学生は忙しく、週一回の出席という学生もいました。そのため学生のレベルに少し差があります。)

★Group after 6 semesters:火,木 17301900

げんきⅠとⅡを終了した学生のクラス中級を学ぼう 1課~8課 (このクラスのメンバーは2016年度に「中級へ行こう」を終了しています。 コミュニケーション力に優れ、自分で学習する力があります。 N3N2レベルの実力がありN1の取得を目標にしている学生も多いです。)

 登録が終わった時点では、各人の学習進度と選んだクラスのテキストが合わない場合があり、最初の1~2週間のうちに調整が必要になることがあります。2017年度は、Group after 2の登録者から1名、Group after 6の登録者から2名がGroup after 4に移動しました。

ポーランドの大学事情:ポーランドの大学は無料で勉強できますが、正式選択科目で単位を取るためのハードルは高く、欠席は2回まで、先生によっては試験期間の1か月前から小テストを繰り返し、それをクリアしないと本試験を受けられず、落第した場合はお金を払ってもう一年勉強するという規則があり、また成績優秀者は奨学金がもらえたり留学したりできるという特典があるので、学生は必死で勉強します。そのようなシステムの中、日本語を続けたい!という強い思いを持ってくれている学生が多からずいるということにとても感動しました。

その他:授業で使うプリントは、自室のプリンターで一部印刷し、Annaさんの部屋で必要枚数のコピーを取ってもらいました。プリンターは今回自費で購入しましたが、引き継ぎの荷物として、教材のファイルとともに寮の事務所の方に預けておきますので、必要なら使ってください。

今年4月に、博士論文の第二外国語に日本語を選んだ学生の口述審査のための事前レベルチェックをカタジーナ先生を通じて、博士論文の担当教授から受けました。口述審査は今年の秋に予定されていますので、日程が決まればカタジーナ先生から依頼があると思いますのでよろしくお願いいたします。

 生活面:寮はキャンパス内にあり、教室まで10分かかりません。また駅やトラム乗り場、スーパーマーケットもちかくにあり、生活面はとても便利です。また歩いて行ける距離にアクアパークというトレーニング・ジムがあり、私は毎週スポーツプールで泳いで冬場の体調管理に努めました。

長いお休みが数回あります。クリスマス休暇(weeks), 学期末の休暇(3weeks), イースター休暇(1week)5月第1(1week)。私はポルトガルやスペイン、ポーランド南部の田舎、ウクライナなどを訪れて楽しく過ごすことができました。

特筆すべきはポーランド語クラスに参加したことです。エラスムスの留学生たちと一緒にハリナ先生の授業を受け、教師でありながら留学生のような体験をさせてもらい、むつかしいポーランド語に四苦八苦したことは、オペラやジャズコンサート、日帰りバス旅行に参加したこととともに、とても良い思い出になりました。

今日最後の授業がついに終了して、ウルトラマラソンを完走した人のようにうれしいです。                                                                  授業は生徒がいないと成立しないから、先生はいつも生徒と二人三脚、最後まで一緒に勉強してくれた学生がいたから私はゴールまで走ることができました。                 一年間情熱をもって教え続けて来られたのはひとえに彼らのおかげと感謝しています。この一年は充実した、楽しい一年だっただけでなく、たぶん私のこれまでの人生で最高の一年だったと思います。

心からの感謝とともにこの報告を終わりたいと思います。ありがとうございました!