2025年2月17日から夏セメスターが始まりました。今期は冬セメスターから引き続き日本語科目を履修してくれている学生ばかりです。いまはイースターホリデー連休、International Worker’s Dayの祝日を終え、中盤に入ってきました。学生たちはそろそろ学期末に向かって忙しくなる時期ですが、出席率もよく、みんなよく頑張っています。
以下、夏セメスターが始まってから現在までの進捗報告です。
- 日本語2(Japanese language 2; 新カリキュラム)
まるごと入門A1 第10課から第13課まで。+ 第2課カタカナ
動詞の活用や形容詞修飾がでてきて、一つの課にかかる時間は増えていますが、ここは頑張りどころです。冬セメスターに学習したイ形容詞・ナ形容詞の分類を忘れている生徒もでてきたので、その都度ヒントを与えたり復習をしたり、着実に理解が進むようにしました。いまは第14課の途中ですが、今期は第16課あたりまで進めたらいいかなと考えています。第17課は動詞の過去形がでてくるので、そこまでは進めずに、次の担当講師にわかりやすいように過去形から教えればいいように調整しています。
また、学生にとって、ひらがなとカタカナを同じ学期に学ぶと大変そうでしたので、今年度は冬セメスターにひらがな、夏セメスターにカタカナを導入しました。漢字に関しては、まるごとの教科書に合わせて教えれば問題なく知識も定着しています。授業内でも漢字を含んだダイアログでもすらすらと読めるようになってきているので、宿題やQuizletでしっかりと復習してくれているようです。

- 日本語4(Japanese language 4; 旧カリキュラム)
まるごと初級1-A2 第4課から第8課まで。
日本語4の学生さんはコンピュータサイエンス(CS)学部からの学生さんですが、とても優秀です。正規履修性1人と聴講生1人で少人数クラス(旧カリキュラムのため、在籍年次に応じて取れる人が限られているため)ですが、二人とも宿題提出率、出席率ともによく、相乗効果で上達も早いです。動詞テ形に関しては完璧に習得しています。また、教科書に出てくる漢字もしっかりと覚えており、自分で学習する姿勢ができている学生さんはその前向きな学習態度が良い効果を結んでいると思います。
この科目は旧カリキュラムの「日本語4」で、今年度で終わります。旧カリキュラムの学生さんはいま3年生か4年生以上なので、新規の学生が増えることもなく、そもそもカリキュラム上いきなりこの科目から履修ができません。少人数ですが、熱心に学んでくれて私も嬉しいですし、感謝しています。
新旧カリキュラムの過渡期をリアルタイムに経験した私にとってはこのシステムを詳細に理解していますが、旧カリキュラムの学生が出てくる可能性があります。それは、留年や休学している学生がひょっこり出てきて、過去に旧カリキュラムの下で日本語1と2の単位を修得していた場合、日本語3と4(旧カリキュラム)を受けたいという履修希望がでる可能性があります。その時は、学生がどこまで学習したかを確認し、文法や会話表現、漢字等の既習事項が概ね同じであれば新カリキュラムのクラスと統合して授業できるかと思います。これは講師の裁量によります。
また、新カリキュラムにおいては、前述の日本語2から上がってきた学生さん達が日本語3と4(来年度)、日本語5と6(来々年度)を順に履修していく形になります。新カリキュラムの日本語6までいくためには、最低3年間必要であり、今年度も来年度も移行期ということになります。
あと3週間もすればもう夏セメスターも終盤です。まるごとのCan-doリストを見ながら少しずつ試験問題を作成していきたいと思います。
北マケドニアの5月・薔薇